十方暮入 (旧暦 閏長月十七日)

 民間ロケットの大事故。

 こういう言いかたは、事故に遭われたかたがたには申し訳ないですが。
 そもそも民間には早すぎたと思います。

 よく言われることに。
 車は飛行機ほどカネをかけてない分、危険な乗り物だ。
 という話。

 データを持ってはいませんが、航空機の事故率は自動車のそれとは比較にならないほど低いそうですね。つまり、陸路よりは空路のほうが身の安全を確保できる、ということ。
 ただし、事故が起きた場合の死亡率となると、車と飛行機で逆転するでしょうけどねぇ……。

 では宇宙船は航空機よりも桁違いのお金がかかっているから、さらに安全か?
 と言えば違うでしょうね。
 アポロ宇宙船は17号までしかないのに、事故件数は有名な13号を含め二件(うち一件は死亡事故)。
 スペースシャトルはアポロよりは数が多いから仕方ない部分もあるとは言え、極めて悲惨な死亡事故を起こしている。
 ソユーズにいたっては、特にソ連時代は鉄のカーテンの向こう側ゆえ、とんでもない数の犠牲者があったことは想像に難くないですし。
 宇宙船の危険度は、飛行機どころか自動車よりもかなり高いと思います。

 そんなところに民間の参入は時期尚早だと個人的には思っていました。
 国家の威信をかけた軍事用と違い、民間はケチりますからね、あれこれと。





 ずっと居続けられるわけではないので現実的ではないものの、世界で一番安全な場所は走行する東海道新幹線の車内だと思うですよ。
 デンライナーに居住するモモの字らのごとくに新幹線で生活できたら、そーとーに安全ということですね。