天一天上、巣鴨とげ抜き地蔵大祭 (旧暦 葉月廿日)

『金色モザイク』

 Aパートの最後にスタッフ・ロール流れて、びっくりしました。まだ十五分しか経ってないだろ? と。
 無理に最終回っぽくしなくてもよかったんじゃないかと小一時間。
 Bパートのミュージカル仕立ては面白かったですけどね。

 でも『金色』で一番面白かったのは、プロローグに相当する英吉利での過去編なのですよね。



『わたモテ』

 あの先輩の言うところの「可愛い」は、以前、もこっちの家に泊まりに来ていた従姉妹の言う「可愛い」と共通してますね。危なっかしい、放っておけない、かまってあげないと、という母性本能から来るやつ。
 文化祭にて、あの短時間に垣間見ただけで、もこっちの立ち位置を把握したのは、さすが聡明なおかただと思います。スカート丈、短すぎますが。

 にしてもラストの、あの顔芸疾走は何なんだ?(爆)
 無理に最終回っぽくし(ry



『神ない』

 クラスメートの涙、つまりは雰囲気だけで誤魔化しやがった。
 伏線が伏線として機能しておらず、ミスリードが単なる「嘘」で終わった。謎解き仕立てで行くなら論理性は不可欠なのに。あれじゃ、どんでん返しではなく、頑固親父のちゃぶ台返しだよ。
 最低限の辻褄合わせすらやっていない(あるいは、できない?)時点で自慰作品と判断せざるを得ません。
「オルタス」と「ゴーラ学園」は、アイの無力さを示すエピソード、ということで許容範囲でしたが。
 やっぱり観るべきは「死の谷」だけだったかなぁ……。


 死んだのが、そしてループの原因がディーではなく実はアリスだった。
 というミスリードは、いいんですよ。
 ただ、それならそれで、ディーが外の世界で幽霊していたことに対する、きちんとした説明が必要です。
 さらには。アリスは自分の死だけでなく、ループの原因が自分にあることも最初から認識していた。とするなら、アリスが外の世界で情報集めして、それを持ち帰り、本棚などなどに隠した意味が不明となります。
 ついでに言えば、倒壊した観覧車が復元されても、本棚に隠した切り抜き記事は存続するリセットっていったい……?
 て言うか、墓守が遺体を埋葬したのに、どうしてアリスは活動し続けられた? しかも外の世界でまで実体を持ったままで? いや、そもそも「人が死ねなくなった世界」で、どうしてアリスは死んだ?
 もう一つ。街が消え始めたとき、アリスによって連れ込まれた人々が「来た方向へ逃げろ」と叫んだのは、なぜ? アリスの道案内もなしに、どうして街の外に逃げられた? 街に入ってリセットが起こると、それに取り込まれ街の住人となってしまうんじゃなかったの?

 挙げればキリがありません。
 つか、全部がバラバラ。パーツ同士の摺り合わせを一切していない。芸術家気取りの素人が作ったオブジェみたいなチグハグさです。

 もしも「神様が捨てた世界だから何でもあり」とするなら、そもそも物語ですらなく、詩か何かでしょう。
 少なくとも「何でもあり」な物語(もどき)で謎解きをさせるべきではなかったですね。

「三年四組」には、がっかりしました。
 これで“Fin”と結ばれてもねぇ……。

 受け取りようは人それぞれではありますが。
「三年四組」を絶賛する層があることに驚きを憶えていますよ、マジで。

 なお原作については知りません。
 あくまでもアニメ作品に対する感想と意見ですので、そこんトコよろしく。