今度はドルビー博士が……。
http://gigazine.net/news/20130913-dolby-passed-away/
今は「サラウンドの」というのが紹介の定番文句となっていますが。
ドルビーと言えば、ノイズ・リダクションのほうがインパクトは大きかったと思います。まあ、アナログ式録音磁気テープの終演とともに、ノイズ・リダクションも世間から忘れられてしまいましたけどね。
特にカセットテープに関しては、ドルビー・システムがなかったら、Hi-Fi 用としての利用価値を見出されなかったのではないかと思います。
まあ、他に dbx というシステムもありましたけどね。でも、dbx は一般向けの機器には、それほど浸透しなかった印象がありますね。採用したのは国内ではティアック(タスカム)とテクニクスくらいかな? そのティアックとテクニクスも、もちろんドルビーは標準装備してましたし。
原理としては、dbx はドルビーよりもシンプルな方式なのですがね。ドルビーもBは比較的単純だったが、CとSはシステムが複雑怪奇で、録音機と再生機が別だと、けっこうダメダメだった記憶があります。そのためか、カセットテープですらノイズ・リダクションを使わない人たちも、かなりいて。
ビクター独自の ANRS という方式もあって、これはドルビーBと互換性があったことで有名でした。しかも、ドルビーよりも音質が良いという話まで(聴いてないので実際のところを知りませんが)。
サラウンドのほうは、今の 5.1ch に落ち着くまでに、いろんな変遷があったように思います。
詳しくは判りませんが、ドルビー・サラウンド、ドルビー・プロロジック、AC-3 、ドルビー・デジタル、などなど。
民生用AV(オーディオ&ヴィジュアル)機器の発達、ホーム・シアターの普及で、ドルビーの存在感が一般市民の中で大きくなったのは事実でしょうね。
妖之佑の、ささやかな夢は BOSE のスピーカで揃えたシステムで、Dolby 5.1ch 音声を鳴らして映画を楽しむことなのです。
いまだに実現できてませんが。
ドルビー博士の功績は永遠です。
R.I.P.