チューナの話をしてしまうと。
カセット・デッキの話もしたくなってしまう(笑)。
もちろんオチとかないので、興味のないかたはスルー推奨。
妖之佑自身は、お金の関係もあって順当にソニーで始まり、それが壊れたのでティアック、という流れでカセットテープの終焉までを過ごしましたよ。つまり買ったデッキは二台だけ。
その代わり、粗大ゴミで見つけた稼働品があり、テクニクスが加わる。ティアックも拾ったな♪
今じゃ、どいつも動かないけどなー。
往年の名機の中で外せない品となると。
別格すぎるナカミチの 1000ZXL(当時の価格が五十万円! 特別仕様品だと八十万円越え!!!!)は置いとくとして。たかがカセットテープの録音再生に……このメーカー、狂ってやがる(褒め言葉♪)。
ティアック C-1 、テクニクス RS-690U 、そしてナカミチからは ZX-9 、DRAGON 、CR-70 の三機種。
あたりが挙げられるかと。定価は二〜三十万円(乾笑)。
ああ、悪いがソニーは入らないよ。これらに比べたら例えば名機と詠われた TC-K777 とてかなり格下だからね。だってソニーだし。
所有などできるはずもなく、触った程度のことしか言えませんが。
ナカミチはダントツでしたね。メカのカッチリ感が、とにかく凄い。構造面でも意欲的・独創的で(例えば、パッド・リフターとかね)、そもそもがポータブル録音のためだけに開発されたカセットテープを高音質で使うために、できることをすべてやったメーカー。車で言うなら、スーパーカーの造りです。
粗大ゴミから発掘したのがティアックの C-3 という機種で、これは C-1 の弟分。3モーター構成の C-1 に対して C-3 は1モーターという廉価仕様ながら、ちゃんと3ヘッド構成で録音時のモニター再生ができるという、こだわり。スイッチやツマミ類も操作にきちんと反応してくれて、さすがティアックという感じでした。要は安物のパーツを使っていないということ(なぜかベルトはダメだけどなー)。このあたりがソニーとの違いですね。これからして、 C-1 の凄さも容易に想像できます。
RS-690U は、ほとんど語れません。だいぶ下級に位置する RS-670U の粗大ゴミを拾って使っていたことがあるだけで、690U は高嶺の華すぎましたからね。触るのも怖いくらい。駆動部とアンプ部の二体構成というだけでも、さすが松下。存在感が無駄にデカい(爆)。
どれか一つは欲しい、と思いながらもオイラになぞ買えるはずもなく。
それでも DRAGON はロングセラーだったので最後の最後まで購入の夢は持ってましたよ。まーそんな分不相応な願望、しょせんは空中楼閣でしたけどね。
世間の評価では、DRAGON がダントツで音が良いとされてますね。
これ、リバース機なのにね。にもかかわらず一方通行の機種より音が良いと言われていた、いえ、言われているんですよ。そこも凄い。
いやー、本当に欲しかった。まあ、今さら磁気テープで音楽を聴こうとは思いませんが。
アンプやチューナと違い、テープ・デッキは駆動メカなので維持がより大変。しかも、ナカミチは倒産、松下やティアックなど大手は旧型の修理を受けないだろうし。
お金持ちさんたちが、模型感覚ででも、これら名機をコレクション&動態保存してくれるといいなと思います。これも文化ですから、ぜひ後世に実物を伝えてほしいですね。