(旧暦 卯月廿八日)

 松下幸之助さんはナショナルの経営が苦しいときでも社員を解雇しなかったと聞きます。
 ところが氏の後を継いだ経営陣は「ナショナル」の看板を下ろし「パナソニック」にすると同時に安易な大量リストラへの道を突き進んでいるわけです。
 今回は、ついこの間、子会社化したばかりのサンヨーを解体し、またも大量解雇するそうで。

 妖之佑はスカイセンサーよりもクーガ大好き、スタジオよりもマック大好き、エスプリよりもテクニクス大好き……等々だったほどのナショナル好きでした。
 そんな妖之佑にして今のパナソニックには魅力をほとんど感じません。大嫌いの筆頭だったソニーと今では肩を並べるほど嫌いです(空気中にイオンを放出する液晶TVなんて出すほどに今はトチ狂ったメーカーですし……)。
 現在、パナで買う価値あるのってゴリラとエネループだけじゃありませんか(大笑)。

 創業者の信念は、やはり受け継ぐべきなのだと思います。
 それが企業カラーに、ブランド・イメージになるのだと思うのです。



 先日の『ガイアの夜明け』でも、やっていましたが。
 大企業をリストラされた技術者たちが新興勢力の会社に再就職、あるいは自分たちで新規にメーカーを立ち上げる。
 そうやって、尻の重たい大企業にはできないフットワークの軽さで古巣のシェアを喰う。
 不況→解雇の単純思考しか持たない大企業経営者どもにはザマァと思うですよ。わざわざ自社の技術を他社あるいは他国という競争相手に向けて流出させているわけですからね。愚かなことに。
(つか、経営悪化の責任は本来なら従業員ではなく経営陣が負うべきものなのに……ねぇ)