いやいや、それにしても。

 やらなきゃならんテキストが、むわったく進まず。
 なぜに、どーでもいいテキストは進むのか?

 いや、むしろ。
 やらなきゃならんテキストが進まないときほど、どーでもいいテキストが進む進む。
 メッチャ打ちにくいタイル・キーボードだというのに……。

 絶妙なキー・タッチと評される IBM ThinkPad でもあれば、進むのかな?
 肝心なテキストのほうも。
(いや、一台あるが、あれは親父のだからして)



 まあいい。

 とりあえず、先週の自分なりのまとめにて大きな見落としをしていたので、それの補足など。

 牧瀬紅莉栖がラジ館で刺殺され、それを発見したオカリンが結果的にDメールとなるメールを送信、その直後にラジ館屋上に“墜落人工衛星”が出現。
 この一連の流れが、SERNの世界征服への世界線、つまり歴史となる。
 SERNが世界征服したからこそ、対抗勢力側である ジョン・タイター は2010年にタイム・トラベルしてきた。
 すなわち、SERNが世界征服しなければ、タイム・マシンを作れなければ、 ジョン・タイター が2010年の@ちゃんねるにコテハンとして登場することもなかった。

 いや、待て。
 最初のDメールを送る前から存在するオカリンの記憶によると、 ジョン・タイター は2000年に U.S.A. の掲示板にも書き込みをしている。
 つまり、牧瀬紅莉栖が刺殺される世界線上でも、 ジョン・タイタータイム・トラベラー

 これを完全に見落としていました。

 可能性1:2000年の ジョン・タイター と2010年の ジョン・タイター は別人。

 可能性2:2000年のと2010年のとは同一人物だがトラベルの目的が違う。

 可能性3:牧瀬紅莉栖が刺殺されても、やはりSERNは世界を支配する。

 さーどれだ?
 オイラは判んねーぞ。
 もう頭の中、グチャグチャだ。

 なお、ご存じのかたのほうが多いでしょうが。
 2000年に U.S.A. の有名掲示板へタイム・トラベルに関する詳細な書き込みをしたジョン・タイターを名乗る人物は実在するそうです。言い分が正しいかどうかは別として、書き込みを行った人物は存在するのです。
 と言うか『Steins;Gate』という作品は、この出来事を元ネタにしているんですね。SERNの元ネタはCERN、IBN 5100 の元ネタは IBM 5100 などと。

 この手の騒動は、アンビリバボーな分野では多くて。
 UFO目撃証言や異星人コンタクト証言などのネット上での書き込みも、これに近い“騙り”が少なくなさそうです。
 まあ、かつては新聞や放送局や出版社を利用して話題性を集めるか自費出版や街頭演説などで主張するしかなかったことが、ネットで簡単に広くできるようになったってことだけでしょう。本質的には、おそらくジョージ・アダムスキーなどと大差ないと思います。

 ジョン・タイターについては、その代理人に相当する者による著作権宣言が、胡散臭さに燃料投下してますね。
 まあ、弁護して言うなら、証言内容を他者によって勝手に改変されないための予防線という見かたもできますが。

 事実の証言と称する内容に著作権宣言、しかもそれが法外な価格で売られる、というのが、いかにも U.S.A. ですね。
 UFO証言ですと、かのミルトン・ウィリアム・クーパー氏によるMJ12騒動を思い出しますよ。
 氏が“暴露”した米軍極秘文書の内容は、それはセンセーショナルでしたが、だんだんと氏は著作権にうるさくなり、講演にも法外な謝礼を要求するようになったと聞きます。
 軍役時代に任務で目にした極秘文書の内容とやらを、著作権宣言して売りさばくというのも凄いです。おかげで、後の氏は誰からも信用されなくなったようです。
 ただ、氏の最期がね……警察隊に取り囲まれて射殺されたそうで。「ひょっとして?」と思わせる幕引きでした。

 さて。
 ジョン・タイターは、どうなんでしょうね。

(タイム・トラベル否定論者の最大の論拠は「タイム・トラベラーが今現在、ここにも、あそこにも、どこにもいないから」というものだそうな。かと言って、タイターのようにタイム・トラベラーを自称すれば、やっぱり疑われる。否定論者は何を言っても否定するものですねぇ。ただまあ、本当にタイム・トラベラーがいれば、軽はずみに正体を明かしたりは、せんでしょ。歴史に介入しないよう慎重に動いてるでしょう。あるいは、改変されても私たちが気づかない、ってだけかもですが)