下弦 (旧暦 如月廿四日)

 
 『山の怪奇 百物語 <新装版>』
  山村民俗の会 編/河出書房新社


 山中で起きた怪奇現象の見聞・伝承を集めた本です。
 山と渓谷社の『山怪』シリーズと同じコンセプトですね。
 当然、『山怪』と被るネタもあり、また松谷みよ子さんの民話民俗本と被るネタもあります。

 こんなの読むと、ポツンと一軒家に住む人は凄いな、としか。
 あの人たちはアンテナが無いから気づかないだけなのかな。
 それとも、ちゃんと真摯に暮らしてるから山の“何か”に怒られずに済んでるのかも。だいたい、祠とかお墓とか佛壇とか立派に維持しておられますし、山の手入れも欠かしてませんし。

 山を軽く見ちゃあかん。
 山を汚しちゃあかん。
 あらためて、そう思います。