百鬼夜行

 奥三河で催される花祭。
 この祭りに登場するキャラは鬼だらけです。
 でも、断じて鬼が暴れるとか、鬼退治の物語とかではなく、鬼は神聖なものとして、その役割をこなす。
 取り分け、主人公格の鬼の名が「榊鬼」。
 榊ですよ榊。神聖の極みじゃないですか。
 これは断じて、鬼の怖さを逆手にとって魔除けに使うという、謂わば「鬼を利用する」思想とは一線を画している。
 なにせ「花祭」の別名を「霜月神楽」と呼びますからね。神楽ですよ神楽。これまた神聖そのもの。
 鬼が神楽を舞うんですから、その鬼たちも穢れているはずがなく。
 少なくとも花祭においては、鬼は最初っから神聖なる存在。つまりは神様みたいなもの。そう言っていいと思います。

 改心したのではなく、最初から神様な鬼。
 不思議なものですね。
 見てみたいけど、村々を巡る地元色の強いお祭りなので難しいでしょうね(と言うか単純に、行くのが面倒くさい)。
 どなたか専門家が祭りの全容を動画でまとめて資料化してくれないかな。