あえて辛口で。

 新御三家の中で唯一、絶唱型を売りにしていたかたですね。
 今にして思えば、この芸風がお体に少しずつ、そして確実にダメージを蓄積していったのではないかと感じます。ただでさえ、70年代当時の超売れっ子アイドルは寝る時間もなく、年間の休日も片手で数えるほどという悪質ブラック企業状態。そこに加えての絶唱芸は、ストレスにならないはずがない。二度の脳梗塞も、この頃に根源を遡るのかもしれません。
 しかも、リハビリに際し、休憩を勧めるトレーナーの声も聞かず無理を重ねておられたそうですし。
 そんな昭和的根性論でステージ復帰はできても、さらなるダメージを積んだのではないか? それが享年六十三という結末に至った原因なのではないか。

 西城秀樹さんの訃報に驚きを感じ、ご冥福をお祈りしつつも。
 そんなことを考えてしまいました。


 にしてもサー。
 これを伝えるニュースが揃いも揃って代表曲として洋楽のカバー曲を挙げなくてもいいじゃないの。
 いや、たしかに数字的には売れた曲だろうけど。
 秀樹さんご本人のために作詞作曲された名曲が他にいくらでもあるというのに。
 マスコミは、やっぱり馬鹿だよ。