(旧暦 卯月三日、隠元禅師忌)

「ラグ・ボール」という球技があります。
 もちろん架空の球技であり、寺沢武一さんの『コブラ』に出てくるスポーツの名称です。
 簡単に言うと、野球とアメフトを足したような種目。
 攻撃側が投球を打ち、守備側が打球を処理しているうちにホーム・ベースを踏むことで得点するのは野球と同じ。
 アメフト要素は、打者や走者と守備選手との争いに存在します。出塁・進塁を狙う打者および走者と、ボールを持った守備とが、互いに身体攻撃の権利を得る。要するにベースを踏む踏ませないの状況で格闘となるワケ。素手である限り、この格闘内容に制限はなくタックルでも投げでも打撃でも何でもあり。結果的に相手が死亡しても、おとがめなし。
 この荒っぽさゆえ、劇中では観客が興奮しまくる大人気ゲームとされています。おかげで、球団オーナーは大金持ち。



 日大アメフト部は、もう廃部して、ラグ・ボールを始めたらいいと思うよ。
 そのほうが心おきなく本領発揮して活躍できるだろう。批判もされないだろうしね。