庚申 (旧暦 如月十三日)

 なるほどと思わされる記事でした。

http://news.livedoor.com/article/detail/14472565/

 数学で習った「期待値」ですね。宝くじやパチンコなどなど、すべての賭け事は俯瞰すれば胴元しか儲かっていない、ってヤツ(爆)。
 全部のプランを実行すれば、この数値がプラスになる、と。
 そりゃ、ラス・ヴェガスだって一つひとつの勝負をディーラーがいちいち恐れてたら稼げないわな。要は全体でプラスになれば良い。

 たしか、事務用品メーカーのキングジムが、これに近い方針じゃなかったかな。企画会議において役員の中で一人でも賛成したアイデアは、とりあえず商品化する。その姿勢がテプラやポメラを生んだ。
 一方で、大手であればあるほど役員の数が多くなり、その中で否定的意見を出した者全員を納得させるためにアイデアの個性がどんどん削られていき、最終的には何の変哲もない無難な代物になってしまう。そんなでは、いちおうペイする商品にはなっても、魅力的商品になど決してなりません(「オー人事」のTVCMに、そんなのがありますよね。企画にOKを貰うまでの道のりがメチャクチャ遠すぎるヤツ)。
 だいたい、ヒットした商品ってのは皆、どこか尖ってるものです。尖っているゆえ、企画会議の段階で強固に反対した幹部もいたはずです。でも、そこを乗り越えたからこそヒットにつながった。
 面白い話ですね。
 最近の車がつまらんのも、この無難路線のせいだろーなー。

 人づてに。
 とあるレーベルの編集部では、編集会議で全員が賛成しない限り、新作の企画は没になる。
 という噂を聞きました。
 道理で、そのレーベルに面白いものが少ないはずだと納得してしまいましたともさ♪