庚申 (旧暦 神無月十二日)

 渦中の人をクビにして、司法の追及を鈍らせようってか。
 一人を人身御供にして、事件の真相は隠そうってか、黒幕は守ろうってか。



 稀勢の里関で第七十二代となる横綱ですが。
 七十二人すべてを日本相撲協会が抱えていたわけでないことは、もちろん周知の事実。

 日本相撲協会は 1925年の設立。
 なので当然、それ以前の横綱は別組織の下だった。

 横綱の免許は歴史的に吉田司家が与えるものとされていましたが。
 これを日本相撲協会が 1951年に廃止。その役割りを横綱審議委員会に替えて今に至るわけです。
 また現在は歴代に名を連ねる横綱であっても、吉田家でなく五条家の免許だったり、大阪相撲の免許だったりする人もあるので、要するに横綱を決めていたのは一つの組織ではないということ。複数の組織が並行しながら、後を継ぎながら七十二代に至っている。

 ここまで言えば妖之佑の言いたいこともお判りでしょう。
 大相撲は何も日本相撲協会の専売特許ではない、ということです。

 ぶっちゃけ、力士をコントロールできない日本相撲協会は、大相撲を担う組織としては限界に来ているんじゃないでしょうか? 自浄機能を持たない時点で、組織として終わっているんじゃないでしょうか?
 大胆な改革が必要だという声は出てますが。ガチで大胆な改革をするなら、それは日本相撲協会の解体しかないと思います。残念ですが、何度繰り返しても一向に改善しない体質、八角理事長の不甲斐ない姿、などなどを見るにつけ本当に、そう思います。
 大相撲好きが協会を甘やかすから改善しない。ということもあるでしょうしね。



 力道山さんが日本に起こしたプロレスのムーブメントは、日本プロレス協会が消えてしまった後でも、しっかり引き継がれています。
 大相撲の歴史と伝統だって組織・団体が替わろうとも、ちゃんと継承されると思いますよ。実際、勧進相撲と今とで運営は別物なわけですから。ね。