半夏生、山開き、十方暮入、博多祇園山笠 (旧暦 皐月廿七日)

 PCで多少なりとも良い音を、というときはイヤホンを使っていたのですが。両方から垂れるコードが、とにかく邪魔で邪魔で。
 なら片出しコードのヘッドホンにするか? となると、またわざわざ買うのもな〜。それに片出しって機種が少ないから選択肢ないし。今、使ってるモニター・ヘッドホンにはミニプラグがないし。つかPC内蔵のアンプに、そこまでの品はもったいないし。
 となると残る道は……PC用の卓上スピーカとなるわけで。

 あれこれ調べて、↓にしました。
 実売価格六千円前後というのが、びっくりな代物だと思います。

http://jbl.harman-japan.co.jp/product.php?id=pebbles

 以下、使ってみての実感などを箇条書きに。


 小音量だと聴きやすいが、音を大きくすると高音がきつく低音が不自然に。低音は内部回路でブーストかけてると思われ。
 たぶん、置きかたの工夫でかなりの改善が期待できる。
 高音はスピーカの向きを耳からそらすことで解決。
 低音は机やテーブル、PC台などの天板の質や、あと壁との距離がどうしても影響するので、大きな音で聴きたいのなら、それらを考慮して設置を調整する必要が。
 横置きもできる仕様ではあるものの、特に理由や事情がなければ縦置きが無難。

 USB 一本で電源と音声の両方まかなうので、PCとの接続は簡単。PCの USB につなぐと自動で認識、ドライバをインスコ。PCを再起動すれば使える状態に(Windows7 の場合)。
 問題は、このままだとイヤホンやヘッドホンが使えないこと。使うにはコントロールパネル→サウンドにてスピーカの「既定」設定を切り替える必要あり。ぶっちゃけ、めんどい。(;^_^A

 DAC とアンプと電源確認ランプを内蔵した右側用にはボリューム兼電源スイッチ用の大きなダイヤルがあり、音量調節をアナログ感覚でできる。これは体感的に楽。特に咄嗟のときに、マウス・ポインタと違って即座に音を絞れるのが助かる(初起動時、爆音が出て慌てた慌てた……汗)。なお、スピーカ内蔵のアンプをコントロールするのではなく、PCの音声デバイス側をダイヤルで操作する仕組み。
 ちなみに最大にすると、周辺全員を敵に回すかもしれん(笑)。卓上用のクセにパワーが、かなりある。

「USBハブを介すると音が出ない」という報告あり。タコ足接続で電力不足に陥っているのが原因と思われ。
 解決策は、PCの USB に直接つなぐ、セルフ・パワーのハブを使う、USB-ACアダプタで別に電源を取る、の三つくらいか。
 幸い、妖之佑の環境ではハブで、いけた。

 総じて良くできており、C/Pでは現時点での卓上用の最強選手と言っても怒られないと思う。
 ただし、巷にはびこる「自然な音」や「豊かな低音」なる意見は過大評価。あくまでも、ノートPC内蔵スピーカや安物のPCサプライ品に比べると音質がかなり良い、というレベル。当然のこと、オーディオ専用のアンプ+スピーカから出る音(ミニコンは除く)とでは、お話にもならない。
「自然で豊かな」音ではなく、そう聞こえるように味付けをした音と言うべき。でないと、こんな小さなスピーカから出せるはずがない。
 それを踏まえたうえで、よくもここまでできたものだと感心させられる。流石は老舗の音響ブランド。

 二千円以下の安物を買うくらいなら、これにしとけ。
 一万円の品を買うくらいなら、これにして、余った分で音楽CDでも買っとけ。
 って言いたくなるほどに「買い」の品。実売価格六千円前後は、性能と質感を見れば決して高くない。

 繰り返しになるが、このサイズと価格の品に「自然な音」や「豊かな低音」などと多くを求めてはダメ。
 PCでの音楽再生にそこまで要求なさるかたは、出来の良い USB-DAC とアンプとスピーカを入手なさるべし。


 あと望むべくは、長持ちしてくれると、いいんですけどねー。
 こればっかりは、実際に使い続けてみないと判らない。