二の午、大つち (旧暦 睦月十一日、鍬始め)

 タレント風情のゲスな不倫報道はともかく。
 閣僚の収賄疑惑やらエセ育休議員の下半身やら、最近、何かと攻めの姿勢で評価されている文春が、またやってくれたようです。

http://shukan.bunshun.jp/articles/-/5879

http://shukan.bunshun.jp/articles/-/5883

 例の「元少年A」のスクープ記事。
 記事内容を信じるなら、奴は既知害のままで、いまだに危険人物であると言えるでしょう。更正しただなんてのは、幻想もいいとこです。そもそも被害者遺族の意思を無視して手記を出版する時点で、腐臭漂うほどの芳しさが証明されています(これについては出版社と、そして本を買った連中も同罪だと思う)。

 法律が罰しないなら、社会が罰するしかないでしょう。
 望むべくは、奴の実名と目線なし顔写真と住所も報道してやっていただきたい。周辺住民に注意喚起する意味でも必要なことだと思います。なにせ危険な火薬が独り歩きしているようなものですから。
 奴が人権侵害だと訴訟に出るなら、むしろ好都合。裁判は公開原則なので、ぜひとも公衆の面前に立って、己の権利や正当性とやらを堂々と主張するがいい。

 過失致死はともかく。
 凶悪な傷害致死や殺人は一生かけても償えるものではないのですよ。なのに、たいていは量刑を終えるとシャバに出てきて、要領のいい輩だとそのまま社会に溶け込んでしまう。
 この意味では刑法に欠陥ありだと思います。少年法ともども大幅な見直しが必要という段階は、とうに過ぎているのではないでしょうか。

 ただし、警察が冤罪の温床である日本の現状では、判事は安易に死刑判決を出すべきではないとも思います。
 こういうところをこそ U.S.A. に倣って刑法を改正、未成年であっても懲役五十年とか百年とかの重い重い量刑を下すのがいいのではないかと。そうすれば凶悪犯は実質的には、まともにシャバには出られないうえに、もしも冤罪だった場合には辛うじて取り返しがつきますから。
(日本の無期懲役は実質的な終身刑であるという意見もありますし、実状そうなのかもしれません。が、そうとしても、有期刑が最長三十年の設定で、その上が無期というのには疑問を感じます)

 とにかく、まず。
元少年A」や、その同類どもを日本に居られなくしてほしい。



 なお、これで世論を味方に付けたと思った文春が暴走するのは、それはそれで問題なので、これからも冷静な姿勢を継続していただきたいと思います。
 かつてのFF時代のような加熱したスクープ合戦は、うんざりですから。