朔 (旧暦 文月朔日)

 またしてもアンテナ低すぎて、もーGスカイが腹の中にMS三機くらい収納して輸送しちまっても気づかないぞ。
 というお話。



「月刊Gun」の国際出版の社員だった人たちで立ち上げたユニバーサル出版の「Gun Magazine」が休刊になっていたそうで。それも、もう半年近く前……。
 ホント、オイラのアンテナって地下にでも潜っとりゃせんか?

 やはり、「Gun」誌の復活について、ホビージャパンの「Gun Professionals」に先を越されたことが大きかったのでしょう。
 何せ、旧執筆陣の大半が、こちらに移籍している関係上、内容的には「Gun Professionals」こそが「月刊Gun」の後継者であるというのは自他共に認めるものでしょうから。

 日本における銃器雑誌と言うと「Gun」「COMBAT MAGAZINE」「ARMS MAGAZINE」の三冊が鉄板でした。しかも、それぞれが互いに被らない特色を持っていて共存ができていた。
 ところが、中で最も硬派な「Gun」が休刊となり、その後継者として二誌が立ち上がってしまったことで、残念な結果に至ったわけです。なにせ、二誌ともに「Gun」誌の路線を継承しましたからね。共存でなく競合してしまった。そりゃ敗者が出るのも道理です。
 後発で、しかも執筆陣をホビージャパンに取られたため一新せざるを得なかった「Gun Magazine」は、旧「Gun」からの路線変更をすべきでした、それもかなり大胆に。編集陣が旧「Gun」そのものなので心情的にも難しかっただろうとは思いますが、生き残るには取るべき選択肢だった。とにかく、旧「Gun」のカラーはホビージャパンに先に持ってかれてますからね。それでも変更をしなかったため、ホビージャパンとのガチンコバトルとなってしまった。
 ぶっちゃけ、日本においてはサブカルに相当する銃器について、同じカラーの雑誌は二つも要らんですよ。

 先行する三誌にはない四つめの特色を何か見出していれば、と今さら思っても詮無きことですが。
 残念です。