思うところがあって。
などと言うほど大袈裟なものでもなく(笑)。
要するに、ちょいと工作への興味が再燃、あちこちの解説サイトさんや解説ブログさんを見て廻っているのですが。
自作ラジオ用のアンテナとして電灯線アンテナを推奨している所が意外とあることに、正直びっくりしております。
かいつまんで申しますと。
パーツを寄せ集めた自作のラジオや安価なキット、中でもゲルマニウムラジオは感度面で弱いため、地元の中波局であっても入感しにくい。どうしても、しっかりしたアンテナが必要となる。
単純にはロングワイヤー式なのだが、10mという長さは、日本の庶民にとっては物理的に実現しにくい。
ループアンテナが中波受信に、かなり効果的ではあるものの、これを作るには工作技術と根気が欠かせない。あと、完成品の置き場所にも困る(汗)。
というわけで、長大なアンテナを簡単に、しかも嵩張らずに手に入れられる手段として電灯線アンテナが存在する。
ここまでは、いいのです。
が。
ゲルマニウムラジオの組み立てについて質問するような人に対して、電灯線アンテナの自作を提唱するその思考回路が理解できないのです。
電灯線アンテナというのは、要するに家屋に配線されているAC電源の電線をアンテナとして使ってしまおう、という流用思想の代物です。
方法は実に簡単。パーツ屋などに売られている電源プラグと電子部品と少しの配線用コードがあれば、すぐにできます。効果は、かなりあるそうです。
でも、素人である私は絶対にやりません。ですので具体的方法も書きません。
だって、100Vの電源に接続するんですぜ? シンプルとは言え、配線ミスとか電子部品に問題があったりしたら、どうなるか。
万一のことを考えれば、やめておくのが無難です。
ましてや、他人様になど、とうてい薦められるものではありません。ぶっちゃけ、薦めている人の良識を疑います。
技術と知識に自信のある人にとっては便利なアンテナであることは、そのとおりでしょう。
ですが、他人様、とりわけビギナーさんに使わせていいものかどうか、少し考えれば判りそうなものです。
当然、私も電灯線アンテナは、どなたにも絶対にオススメいたしません! やめましょう。
電灯線を利用する方法なら、家電品からコンセントにつながった電源コードの外側にアンテナ線をからめるやりかたをオススメします。
電導体そのものが接触していなくても、電源コードを伝わる放送電波がアンテナ線に磁気誘導されるそうです。電源とは非接触なので、はるかに安全♪