日本の総理大臣が、ポツダム宣言をまともに知らない?
売れない三流芸人でも、もう少しマシなギャグを飛ばすと思います。
ポツダム宣言→降伏文書→GHQによる占領→東京裁判→サンフランシスコ講和条約
という流れで戦後の日本再独立が成立したのは、少なくとも国際社会では事実のはずで。
ここを認めないなら、国際社会に参加などできないはずなんですけどね。
無論、安倍はポツダム宣言の内容を理解しているはずです。理解したうえで「戦後レジームからの脱却」と言っているのです。そのうえで、「つまびらかには読んでいない」とシラを切ったのです。
卑怯と言うか、嘘つきと言うか。
しかも、そんな安倍を支持する層がワラワラと沸いている。
う〜ん。
もう一度言いますけど。
少なくとも国際社会の認識では、第二次世界大戦で日独伊の三国同盟は敗北した敗戦国であると同時に、侵略戦争をしかけた“罪人”となっているわけです。この認識をベースに、今の国連と国際社会がある。
つまり、「日本=敗戦国=侵略戦争を始めた悪い国だった」という認識を否定するわけにはいかないはずなのですよ、国際社会の中であれこれ動くには。しかも日本も国連に参加しているわけですし。
それが嫌なら永世中立宣言でもしたうえで鎖国するしかない。
「大東亜戦争は侵略戦争ではない」だの「日本は負けていない」だの「ポツダム宣言は条約ではないから無意味だ」だの「東京裁判は違法だ」だのと言う人々は、そのあたり判ってるんですかね?
念のため言っておきますが。
ポツダム宣言は、要するに日本に突きつけられた降伏勧告です。で、日本は降伏した。つまりポツダム宣言を受け入れた。
この流れで、ポツダム宣言を重要視しない道理は、ないでしょ?
感情的・心情的な立場は人それぞれ。
安倍にだって、個人的な思想はあってあたりまえ。それが左右どっちに寄ろうとも個人の自由です。
ですが、一国の総理を務めている間だけは、公人としての自覚を持ってもらいたいところなのですがね。
戦後処理を否定するかのような姿勢は、国際社会の信頼をも失いかねないのですよ。
極めて不本意ではありますが。
中韓の露骨で稚拙な反日姿勢が、理解できてしまいそうなのが怖いし情けないですよ。
安倍のボンボンに言いたいんだが。
自分に都合の良い時点まで巻き戻して、やりなおす。そして満足のいく結果のみを受け入れる。
なーんてのは、セーブ機能のあるゲームでしか無理なんだからね。
それとも、いっそ国をあげてタイムマシンでも開発するかい?
この件については、例の著名な経済学者ブロガー氏が、珍しくまともな文章を出しておられます(私が全面支持するという意味ではなく、論理や視点がまともということね)。
めんどいのでリンクはしませんが、ご興味のあるかたは、ぐぐってみてくださいましな。