排気量によって、かかる自動車税の額が変わる。
というのは車の所有者であれば、もちろん知っておられることですが。
軽は、まったくの別枠ということで、ちょっと置いといて。
1,000cc 、1,500cc 、2,000cc ……と区切られていますが。
この境目にある車種が、いつの世も怪しくてね。
例えば、かつて流行った「リッター・カー」という分類。
「リッター」と名乗るのだから、1リッター以下か? と思えば、皆さんご存じのとおり、そうではない。
リッター・カーのブームがあった 80〜90年代。スポーツ志向の車種・グレードには、1.2 とか 1.3 が多々見受けられました。走りにこだわりを見せながら1リッター以下だったのは、シャレードくらいと記憶しています。
1,500cc クラスとなると、もっとはっきりします。
往年の名車を挙げてみましょう。
レビン/トレノ、セリカ、コロG 、ブルSSS 、ベレG、FTO ……等々。少し後になって初代ロードスターやサニー・アテーサなどなど。皆、1,600cc です。最近でも、1.5 ではなく 1.6 というのは少なくないですね。
このクラスで走りが元気でかつ 1,500cc 以下だったのは、ホンダ1300 、コルト・ギャラン、ファミリア・カブリオレくらいしか知りません。
ことほどさように、1,500cc をメインに置きながら、スポーツ・タイプになると、なぜかエンジンが 1,600cc になる例は枚挙にいとまがありませんでした。現行では、1.5 そのものが稀少。
思うに。
スポーツ志向の車は趣味性が高いのだから、100cc 増やして税金高くしても売れるだろ。税額が高ければ、お上も喜ぶだろーし。
ってなゲスな考えがメーカーにあった(ある)のかもしれませんね。どうせならと 1,800cc に行かず、100cc だけの増量というあたり、やらしいです。
はっきり言って、1,500cc と 1,600cc とで公道上の性能に大差が出るとは思えません。サーキットやダートで闘うわけではありませんからね。
であれば、現行の税制においては、1,500cc のままで高性能化を図るのが、本来の正しい姿勢だと思います。
できないはずは、ありません。現実に、993cc のシャレード・デ・トマソや、1,500cc ターボを積んだファミリア・カブリオレが存在し、評価されたのですから。
などと、現行車種をあれこれ眺めてて、つくづく思うのですよ。
インプレッサ、なんで 1,500cc を設定してくれへんねん。
ジュークには 1.5 あるけど、デザイン遊びすぎやわ。
1,500cc で元気なエンジンを積んだスポーツ・タイプの小型4ドア・セダン。
需要はあると思うんですけどねぇ。
(現行のフィアット500 には、1.2 だけでなく 875cc もあるのねん♪)