宵恵比寿 (旧暦 霜月十九日)

 八日の『クローズアップ現代』。
 子供の睡眠障害について。

 習い事が多すぎて寝る時間がないとか。
 親が自分と同じ睡眠時間で充分だと思っていたとか。
 とにかく親がバカすぎる。

 子供が22時に起きてる状況が異常だと、なぜ判らない?
 それと、子供を対象とした習い事が夜間に運営されていることも異常。
(実名で出ていた親子の例でも、宿題をやる時間を早めて睡眠時間を三十分増やしたとかゆーてるが……たった三十分で勝ったような顔されても困る。習い事をやめる、という選択肢がない時点で、親の頭が終わってる)

 同時に。
 鬱病でも、そうだが。このテの問題を「気合いが足りない」だの「たるんでる」だの「サボり魔」だの「性根が腐ってる」だのと、本人の精神論で片付け、斬って捨てる輩が多いように思う。
 いまだに日本では戦時中のごとくに何事も精神論で捉えていることに、びっくりだ。

 今の小学生の親の世代って『紅の豚』を観てないのかな?
 あのクソいまいましい豚野郎が言ってたろ。
「睡眠不足は良い仕事の敵だ」
 と。
 今だって、林先生が言ってる。
「受験生は寝ないとダメ。僕も含めて東大に受かった連中はみんな、睡眠時間を充分に取っている」
 とね。

 そんなバカでも判りそうなあたりまえのことを、専門家がこんこんと諭すように説明しないと判らないなんて。
 やっぱり今の親世代が大バカだとしか言いようがない。
 不幸なのはバカ親を持った子供たちだ。

「寝る子は育つ」
 科学的根拠がなくとも、昔の人たちは大事なことをちゃーんと知っていたんだよ。今の偏差値高い大人より、ずーっとね。