節分、下弦 (旧暦 師走廿三日)

 チラシを見ていて「節分蕎麦」というのがあるのに気づいた。
 解説文によると「昔は節分に蕎麦を食べて厄払いした風習がある」とか。

 …………。

 阿呆か!
 これ、要するに年越し蕎麦のことだろーが。
 旧暦の年越しは年により多少のズレはあるものの(今年で言えば一週間ほどのズレ)節分前後に来る。つか「節分」というのが「季節を分ける」ということだからね。新年を新春と言うのも、元々が立春のあたりに新年が来たから。
 つまり節分の行事は年越しの行事。新暦のなかった当時は節分の頃に年越しの行事あれこれをやったのだから、当然のこと蕎麦も喰ったはず。節分の魔除けに使われる鰯も元は「年越し鰯」というわけ。

 そーゆーことを知らずに、あるいはスルーして、↑のような文を書いてほしくない。たとえスーパーのチラシであっても。

 などとプチ怒りを憶えた節分であった。



 ところで今年の節分商戦は面白いですな。
 恵方巻(これ自体、由来がかなり怪しげですが……)だけでは物足りないのか売れ行きに陰りが出てきたのか。
 ロールケーキによる恵方巻があったり、どら焼きの皮を四角にして恵方どら巻としたり、生春巻きの恵方巻があったり……。
 もう何でもありですね。
 巻きさえすればOKなら、いっそ役立たずで迷惑なだけの政治屋どもを簀巻きにしてやればいいと思うよ。まさに「厄介払い=厄払い」ですな(大笑)。