Mozilla

 Firefox 16.0.2

 SeaMonkey 2.13.2

 それぞれリリースされています。
 例によっての緊急アップデートのようです。



 だから。
 高速リリースなんて茶番は、やめろと(ry

 真面目に言ってもね。
 今の Mozilla には、いわゆる「安定版」がないんですよ。次々と ver.アップするために安定する暇がない。先の実例で言えば Firefox 15.0 と 15.0.1 だけで、すぐに 16.0 ですよ。ver.15 の安定版が出来上がる前に ver.16 が出てしまう。で、同時に ver.15 のサポートを終了してしまう。
 これでは安定させろと言うほうが無理です(Phoenix の ver.0.* 時代を考えれば、桁違いに安定しているのも事実ではありますけどね、無論のこと)。
 5.0 以降、この繰り返しばかりです。正式リリース、数日から一週間程度での緊急アップデート、一月半で新ver. へのアップデート、数日後に緊急アップデート……何のスパイラルですか。

 脆弱性が発覚してソッコー緊急修正という姿勢を mozilla の良心とする見方も、もちろんあります。それも、まちがいのない事実だと思います。
 某MS社なんて、相当に深刻なものでない限り、脆弱性は定例アップデートで修正するという姿勢を頑なに崩しませんからね。つまりユーザーは場合によっては最長で一ヶ月間を大穴の穿たれたOSやブラウザで頑張らねばならないのですから。

 ただ、高速アップデートをやめれば、細かな修正を重ねた ver. は自然と、どんどん安定するわけで。Mozilla ユーザーとしては、そんな安定版こそが最も望ましいものだと思います。
 新しい機能とかを欲するのは技術者系でしょう。なら、β版なり「枝」なりで、技術者の領域のみでやればいい。で、新機能を載せた ver. が安定したら、正式版として出せばいい。そのためにも、高速でないリリースにするべき。
 今の 高速リリースされる Mozilla は正式版と言うより、ぶっちゃけ延々と続くβ版リリース同然ですよ。
 そんなβ版の実験に一般ユーザーを巻き込まないでほしいのです。

 ネスケ時代、Mozillaネスケの踏み台的存在でした。一般ユーザーをモニターとして、ネスケの安定リリースに貢献してきた。
 ですが、今や Mozilla は「製品」です。ユーザーがモニター役になることに問題はありませんが、同時に安定した「製品」を供給する責任もあると思います。
 でないと、Opera に追い抜かれますよ。ただでさえ、肥大しすぎた Firefox 、動作の軽さでは Opera にかなり引き離されているというのに……。
(以前はできなかったことですが、いつからか Opera でも「euc-jp」のソースを表示できるようになっていて、これならメイン・ブラウザを乗り換えてもいいかと思えてきているのですよ)