ドラゴンと言えば。
龍を、その和訳としていますが。
よくよく考えてみれば。
どこの誰かは知りませんが乱暴なことを決めてくれたものです。
龍とドラゴン。
ともに想像上の動物とは言え。
その外見・生態が大きく異なっているのは、ご存じのとおり。
龍は蛇が進化したものとされる蛇系の生き物。
蛇のごとくに体をくねらせて飛行する。
そして、雨や水を司る。
ドラゴンは、見た目から判るように蜥蜴系の二足歩行動物(英語における「dragon」は、蜥蜴や恐竜をも意味する)。
飛行には背にある蝙蝠状の翼を使う。
口から火炎や毒気を吐く。
こう比較してみますと。
龍は人に恩恵を与え、ドラゴンは人に害をなす。
これでは、龍とドラゴンが双方の翻訳とするほうに無理がありますよ。
まったくの異種同士であるばかりか、見た目にすら似ていないのですから。
それだけでなく、英語圏の人々に龍という生き物を誤解させてしまいます。
ホント、誰が訳に充てたんだか。
ここに連れてきたら、三時間くらい説教してやるのに。