「エスキモー」や「ジプシー」は差別用語だから使わないようにしよう。「イヌイット」や「ロマ」を使おう。
などという思想が、わりと前に流行ったと記憶しています。
NHKが『シャーロック・ホームズの冒険』の再放送で、吹き替え日本語を差し替えたのは、よく憶えてますよ。
で、最近はどうなんだい?
と思い調べましたところ。
イヌイットはエスキモーの、ロマはジプシーの、それぞれ一部族の名だと判明していて、つまりは「イヌイット」も「ロマ」も全体を言い表すに適切ではない。
となっているようで、結局のところ「エスキモー」や「ジプシー」に戻っている様子です。
この手の問題で長い歴史を持つのが「インディアン」ですね。
だいぶ前から「インディアンでは印度人になるから、よろしくない」として部族名で呼ぼうという動きもあったようですが、部族多すぎ(西部劇とかでよく出てくるナバホ族や、予言で知られるホピ族などなど)なので無理ゲーだったはずです。
現在わりと使われるのが「ネイティヴ・アメリカン」ではありますが、これ厳密にはエスキモーやハワイ人も含んでしまうので、これまた適切とは言い難い。
妥協路線で「アメリカ・インディアン」というのに落ち着いているようですが、これも釈然としませんねぇ。
はっきり蔑称と定義付けられている「ニガー(ニグロ、ネグロ)」と違って、↑のあれこれは微妙なので難しいところですね。
つーか、それぞれ当人たちの意見と言うか自称を重視するのがベターじゃないかと思うのですが、どうも学者(主に白人)が勝手に決めようとしている感じで、それこそが混乱の原因かもしれないな。とか思ってみたり。