八せん終わり、三隣亡 (旧暦 文月七日、七夕)

「過去の生前退位で政治的混乱が生じた」ことを理由に、陛下のお気持ちに反する意見、つまり「生前退位など、とんでもない」とする声が出ているそうで。

 バカだろ。

 かつての天皇位は日本国の政権そのもの(各時代の幕府が持つ政権は天皇から与えられたもの)。
 ゆえに生前退位ならずとも天皇位の代替わりに血生臭い政権抗争がからむのは、あたりまえのことです。源平とかが判りやすい例ですし、戦国時代でも、それぞれの武将が傀儡の天皇候補を持ち駒にしていました。

 それらに対して。
 今の天皇は「象徴」であり、政権を持ちません。政治に口をはさめません。
 なので生前退位なさったからといって、後継者争いで日本が内戦状態になる可能性は限りなくゼロに近いのではないかと。ああ、保守政党同士の選挙戦や自民内部の派閥争いみたいな低レベルのゴタゴタは「内戦」とは程遠いガキのケンカなので論外ということで(嘲笑)。

 歴史上の情勢と現状との区別もつかないバカ政治家は生ゴミと一緒に電柱の下に捨てておくべきです。

 普通に考えても、お元気なうちに職責を後継に譲られたほうが、ご体調の悪化でご公務を休まれるとか、あるいは崩御による突然の交替とかよりも政治的社会的混乱は桁違いに少ないと思いますけどね。
 石原翁とかは、そうは考えないようで、あいかわらずのイカレポンチぶりだ。

 それともあれか? 右派内部では、改憲によって、象徴天皇を廃し主権としての天皇制復活をも考えているってことなのかな?
 まあ、それなら生前退位を連中が必死に拒否するのも判ります。連中の頭の中では「天皇国家元首」なのでしょうから。