Mozilla

 Firefox が 38.0.1 から一気に跳んで、38.0.5 になりましたね。
 なんで、そんなに跳んだかと言うと。どうやら、↓が理由のようです。

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20150603_705185.html

 妖之佑は「Pocket」が何物なのか知りませんし、特に知りたくもありません。

 ただね。
 たとえ便利な機能だとしても、それをブラウザがデフォルトでサポートすべきなのかどうかには、おおいに疑問を抱いています。

 そもそも Firefox は、その前身である Phoenix の時代から「シンプルなブラウザ」をコンセプトに開発されてきた経緯があります。そこが、ブラウザとメーラーとコンポーザーの統合ソフトである Mozilla Suite との違いであり、差別化だったはずです。
 シンプルに軽量にするため、たかだか 400KB 程度の MNGデコーダをエンジンから排除してくれやがったことも、ちゃーんと憶えてますよ(とばっちりで、Mozilla も MNG 非対応になっちまった……)。

 それが、どうしたことか。
 昨今の Firefox は肥大化の一途。しかも動作が重い(肥大化すりゃ当然の結果か)。
 Phoenix 時代に8MB程度だった配布サイズは、今や 20MB 越えてますよ。

 そこに来て、今度は「Pocket」ですか。
 重ねて言いますが。Firefox は、統合ソフトである Mozilla とは違ったシンプル軽量なブラウザという性格を目指して開発が始まったものです。ですから、デフォルトではシンプルにブラウズ機能のみであるべきです。
 て言うか、今や I.E. も Chrome もデフォで内蔵している中、Firefox には Flash Player が入ってませんよね。なのに「Pocket」ですか。意味判りません。
「Pocket」をサポートしたいなら専用アドオンを配布すればいいだけのことです。ブラウザ自体を肥満させる必要はない。
 そもそも、Firefox のアドオンという考えかた自体、可能な限り本体はシンプルであるべき、という思想からのもののはずです。で、ユーザーごとに必要なものを追加してカスタマイズすればいい(初代セリカの「フルチョイス・システム」や、箱スカGT-R がラジオやヒーターすらオプションだったようなものでしょうか♪)。

 mozilla には初心に還っていただきたいものだと、つくづく思います。