土用、天一天上 (旧暦 霜月廿七日)

 もう二十年ですか……。

 いまだに解決していない問題もあるそうですし。

 何より。
 現在の神戸市民は、その半数が震災未経験者なのだそうですね。流入組というだけでなく、現在が二十歳の人なら知るよしもないわけですから。
 つまり半分は、震災のことが知識にのみよるため実感できず、どうしても真剣になりきれないという問題。
 これが「風化」となり、「大地震なんて来るはずない」という、それこそ震災前の神戸の認識が復活してしまいかねない。

 何か方法ってないものでしょうかね。
 例えばSF的ですが、トラウマにならない程度に、脳に直接の疑似体験をしてもらう、なんて手が使えないものかと。
 つか、それこそ政治家に真っ先にさせたいですね、震災の疑似体験。