天しゃ、三隣亡 (旧暦 水無月廿六日)

 小学生が無事に保護されて、よかったです。



 しかしながら気になるのは。
 相も変わらぬ、判で押したようなマスコミ報道です。

 容疑者の部屋にアニメのポスターがあったから、どうだというんですかね?
 某テリー氏などはTV番組内で「アニメのせいだ」というコメントまで口にしたそうではありませんか。本当ならば、氏の知能指数を疑いたくなるほどに短絡的すぎます。
 不思議なもので、傷害事件や殺人事件が起きても、推理小説や二時間サスペンスドラマや猟奇スプラッタ映画などなどが槍玉に挙がることは、ないんですよね。性犯罪についても18禁なビデオが叩かれることって、ないんじゃね?
 いつもアニメだけが犯罪の原因扱いされる風潮は危険ですらあります。
 アニメを叩くなら、ちゃんと『ナウシカ』の宮崎監督も叩かんとね。あれ、可憐なヒロインが鎧を着けた兵士を次々と撲殺しまくってますから。(藁

 ただし、返す刀で。
 昨今はR指定のないアニメやマンガに表現の行き過ぎた作品が増えてきたことも事実。
 だからこそ、業界の自重は必須。
「売れさえすれば良い」という姿勢は自らの首を絞めるぞ。



 それにしても物騒な世の中です。
 妖之佑の町内でも、児童の下校に大人が付き添うようになってしまってますよ。通りを監視する防犯カメラも設置しましたしね。
(まあね。昔から子供をさらう犯罪自体は、かなりあったのですけどね。妖怪「袋担ぎ」や「油坊主」「青入道」などなどの正体が、実はこれ。ストレートに「人さらい」という名の妖怪もあった)
 ちょっとした事件でも銃が簡単に登場しますし。良い面を見習わず、こーゆーマイナス面ばかりアメリカの真似をする日本、何とかならんものでしょうか……。