この半年間、メ〜テレで『ウルトラゾーン』なる番組が放送されていました(関東より三ヶ月遅れだそうです)。
これ、そのタイトルから想像できるとおり、円谷プロの『ウルトラ』シリーズに対するオマージュをこめたバラエティ作品です。
基本的には、おバカなネタではあるのですが、それでも観ていて、スタッフの『ウルトラ』に対する気持ちが伝わってくる気が、しました。
この作品中、本家『ウルトラ』(『レオ』までの昭和版)に登場した怪獣・星人が数多く登場しており、その着ぐるみ造形が、かなり素晴らしいのです。
新造形なのか、『マックス』や『メビウス』で使われたものかは判りません。が、とにかく本編に初出のときの雰囲気をきちんと再現してあって嬉しくなります。手抜きが、ないんですよね。
これに比べると、本家第二期の『帰ってきた』『エース』『タロウ』『レオ』四作品の造形担当は、いったい何をやっとったのか? と問いつめたくなります。バルタンJr、ゼットン、メトロン、メフィラス等々、第一期からの客演が、とにかく酷い造形ばかりでしたからね(ファンの間では、『帰ってきた』最終回のゼットンは養殖物だろうと言われとります♪)。
『ウルトラゾーン』を観ることで、なぜ『ウルトラ』第二期が失速したか、なぜ全体的に出来が微妙だったか、あらためて理解できたような気がします。
創作に手抜きはダメですね、絶対に。