あの山水が、ついに倒産……。
トランス屋から始まって。
70〜80年代には名機「07」シリーズでアンプ・メーカーとしての評価を確固たるものにした所なのに。
90年代には家電メーカーとオーディオ専門メーカーの中間的ポジションに位置してましたっけ。それがダメだったかもなぁ。とは言え、90年代はピュア・オーディオよりもオーディオ&ヴィジュアルのほうが上り調子でしたから、山水としてもその流れに逆らえずAVアンプを出さざるを得なかった。
海外企業の支援を受けた時点で、終わっていたのかもしれません。
この際、規模を思いっきり縮小、トランス屋から出直したほうが何とかなるかもしれませんね。そのうえで、音響一筋の小メーカーで行くのが山水らしいかもしれません。
今でもね。
AU-607 を始めとする70年代の山水アンプは評価高いのですよ。
M6など優れたスピーカーを作っていたオンキヨーは、今や SOTEC を受け継いだPCメーカー……。
通信機メーカーのノウハウを生かしFMチューナーに定評のあったケンウッドは、今は携帯プレーヤーばかり……。
専門メーカーとしては、デノン、パイオニア、ヤマハですか。
まあ、みんなAV機器メーカーと呼ぶべきですが。
総合家電メーカーでありながら頑張ってるのはソニーとビクターですね。
松下は、とっくの昔にテクニクスのオーディオ部門を閉鎖して撤退しましたからなぁ。
一度は閉鎖しながら、後に一時復活した三菱ダイヤトーンは、今はどうなってるのかな?
あそこのスピーカーも定評ある品々でしたからねー。つか、今、欲しいんですよ。ちゃんとしたオーディオ専用スピーカー。海外品はバカ高いですから……(タンノイが欲しいが、手が届くわけもなく)。
ミニコンポばかり並ぶ今の家電店を見るたびに、淋しくなるのでした。