下弦、田縣神社豊年祭 (旧暦 如月廿三日)

 日本の国民食について引き続き考えてみる(笑)。

 ラーメン。
 カレーライス。

 この二点について、異論はないと思う。
 問題は「三大国民食」とした場合の、もう一点。

 某ロリな伯爵様も言っておられたように、ぐぐると牛丼と寿司が挙がる。
 だが、伯爵様同様、私も、この二点には違和感を抱く。

 なぜか。

 視点を変えて。
 ラーメンとカレーライスの共通点から考えてみよう。

※1 大人と子供、両方に人気。

※2 外食で人気。

※3 一部の勘違い大バカ店を除き、マナーにこだわらず気楽に喰える。

※4 一から本格的に作るのは難しいが、スーパーで材料を買えば家庭でも作れる。

※5 手間いらずのインスタント、あるいはレトルトがある。

 くらいか。

 これによって確定したと言えるのが寿司の脱落。
 寿司にはインスタントやレトルトがないからね。

 また牛丼は、その愛好者がリーマンとか学生とかのイメージで、子供よりも多少大人寄りの印象があるため、国民食として違和感を残すのだと思われる。
(あくまでも個人的意見だが、すき家のTVCMが、どうしてもしっくりこないのだよ。一家総出の外食ならファミレスか回転寿司だろーが)

 そして、寿司と牛丼が国民食として不適合という決定的条件。

※6 日本向けにガチガチにアレンジされてはいるものの、元を辿れば外国料理。

 ラーメンは、拉麺を起源としながら日本人に合うように進化した料理であり。
 カレーライスも、「カレー粉」の存在しない印度のカレー料理 → U.K. のカレー粉を用いた代物 → 日本のカレーライス、へと変化してきた。

 ということで。
 牛丼と寿司が、そぐわないことには納得いったものの。
 残り一つの国民食が何なのか……うーん。

 ポイントはインスタントもしくはレトルトの存在と、何より日本への帰化料理である、ということだね。
 うむ。



 既存のイメージを無視して、日本の国民食を挙げるのなら。
 蕎麦、饂飩、寿司、丼もの、茶漬け。
 といったあたりだとは思うよ、うん。
(厳密に言ってしまうと、寿司は、その元となる鮒鮨などの熟れ鮨から、さらに遡ると大陸起源になりかねないんだけどね。もちろん諸説あるが……)