以下は、あくまでも外野のトーシローが勝手に思っていることです。
桂三枝さんの文枝襲名に違和感を憶えます。
言ってしまいますと三枝さんはTVタレントであり司会者です。噺家メインではないです。高座に出ても、なさるのは新作だけ。古典はしません。
そういうかたが文枝という伝統ある名跡を継ぐのは、おかしいと思います。
今の落語の世界には二つあります。
古典落語と新作落語。
落語は大衆文化ですが、平成の今においては同時に古典芸能の面を持っています。チョンマゲ文化を今の世に、後々の世に伝えていく大切な役割を持っています。
伝統ある名跡は、その責を担う人に継いでいただきたい。そう思うのです。
新作しかやらない(あるいはできない)かたがたは、大衆文化の領域に徹し、どんどんお客を爆笑させていただきたいです。名跡などにこだわらずね。
思えば、林家こぶ平さんが正蔵を襲名したときも、似たような違和感を憶えたものです。生粋のTVタレントである、こぶちゃんが、あの正蔵をっ!? 誰もがポカーンだったのではないでしょうか。
正蔵は、弟さんである林家いっ平さん(現・三平)が継いだほうが良かったんじゃないかと思っています。もちろん、もっと歳を経てからね。
で、こぶちゃんが三平を継いだらピッタリなんじゃなかったかな〜と。
三枝さんが今から考えなおすってことは、ないんでしょうねぇ……。
以上、素人の勝手な意見でありました。