庚申 (旧暦 如月八日、事納め)

 以下は、あくまでも外野のトーシローが勝手に思っていることです。



 桂三枝さんの文枝襲名に違和感を憶えます。
 言ってしまいますと三枝さんはTVタレントであり司会者です。噺家メインではないです。高座に出ても、なさるのは新作だけ。古典はしません。
 そういうかたが文枝という伝統ある名跡を継ぐのは、おかしいと思います。

 今の落語の世界には二つあります。
 古典落語新作落語
 落語は大衆文化ですが、平成の今においては同時に古典芸能の面を持っています。チョンマゲ文化を今の世に、後々の世に伝えていく大切な役割を持っています。
 伝統ある名跡は、その責を担う人に継いでいただきたい。そう思うのです。
 新作しかやらない(あるいはできない)かたがたは、大衆文化の領域に徹し、どんどんお客を爆笑させていただきたいです。名跡などにこだわらずね。

 思えば、林家こぶ平さんが正蔵を襲名したときも、似たような違和感を憶えたものです。生粋のTVタレントである、こぶちゃんが、あの正蔵をっ!? 誰もがポカーンだったのではないでしょうか。
 正蔵は、弟さんである林家いっ平さん(現・三平)が継いだほうが良かったんじゃないかと思っています。もちろん、もっと歳を経てからね。
 で、こぶちゃんが三平を継いだらピッタリなんじゃなかったかな〜と。

 三枝さんが今から考えなおすってことは、ないんでしょうねぇ……。



 以上、素人の勝手な意見でありました。