「連邦軍は、いったいいつになったら、ここが地球と地続きでないと判るんだ!?」
というシャアの台詞がありましたが。
あの頃は、エリートである地球育ち、すなわちアースノイドが、宇宙に強制移民させられた側であるスペースノイドを虐げる図式がありました。
だからこそ、連邦側はスペース・コロニー内でも平気で強力な武器を使ってしまう愚を犯すわけで。
しかしながら、『AGE』の世界は宇宙移民が進んで後、数世紀すら経過した世界のはずで。
となると、コロニーの内紛についても、コロニーという環境のうえに成立した闘いの方法というか文化が形成されていて当然だと思うのですよ。下手に火器を使うのはコロニーそのものの、つまり「世界」の破壊につながりますからね。
エスカレートしても決してコロニーを破壊しない、戦争の代替行為が習慣として存在して然るべきで。
あーゆー、双方がMS持ち出してハデにドンパチというのが、かえって嘘臭い気がします。地上じゃないんですから。
つまり、登場人物たちの思考が、あまりにもアースノイド的。
そういうところのSF考証が、甘すぎる気がしてならないのですよね。
富野ガンダムなら、ありえないことでしょう、きっと。