一の酉、一粒万倍日 (旧暦 神無月五日、達磨忌)

 今回も聴きましたよ『レコード三昧』。
 アナログ式チューナで受信、管球式アンプでスピーカ鳴らしてね。
 これ、露の現代球じゃなく当時の古い国産球を挿したほうが相性よかったかな?(笑)

『Girls Just Want to Have Fun』(当時のダサダサ邦題が『ハイ・スクールはダンステリア』という無礼失礼無神経センス皆無な代物だった)の 12インチ・シングル ver. は超久々に聴いたかな。これ、CDになっちゃいないよね?
 12インチのシングル盤ってのはホント、1980年代のトレンドでした。邦楽はそこまでではないけど、洋楽じゃ大流行りだったもんな~(邦楽だと、むしろアニソンで流行ってた気がする、12インチ・シングル。『Z・刻をこえて』の 12インチは持ってるぞ♪)。
 で、作る側としたら気合い入ってることもあって、同じEP録音でもドーナツ盤シングルの内容より出来が良いんだわ、あれこれと。
 NHK-FMクロスオーバーイレブン』でも、よくかかってましたっけ、12インチ・シングル。
 個人的には、80年代の洋楽なら 12インチ・シングル聴いときゃ鉄板、ですね。

 SPとLPは 12インチ(30センチ)盤で、EPは7インチ(17センチ)のドーナツ盤のこと。という意見もありますが、厳格には違います。
 10インチ(25センチ)LPもありますし(初期のブルーノートなどなど)、7インチのLP(穴がドーナツでないコンパクト盤)もありました。
 SP、EP、LPは回転数、つまり録音規格を意味する以上のものではないと思います。
 LPの半分の速度、つまり同じ盤にLPの倍の長さ収録できる 16回転というのもあったそうなのですが、聴いたことはもちろん見たことすらありません。
 あと。調べたらソノシートは、いちおうLP規格なのな。てっきりEPだと思ってたけど、収録時間を考えたら、そうだよなあ。外見ドーナツじゃないし。

 閑話休題

 SP盤のコーナーでは、曲間の語りの背景に聞こえるゼンマイをマキマキする音が楽しい楽しい。
 ただなあ。まちがえてB面からかけちまうのは、確かに“レコード盤あるある”なのですが……天下のNHKでそれやる? レコード全盛時代、民放でもそんなに無かったミスですよ? かける曲まちがえるってのは、しょっちゅうだったけどな。(藁
 かつて名人は二台の蓄音機に同じ盤二枚でA面→B面を途切れさせずかけた、というのはフィルム時代の映画上映と同じですね。何でもかんでもデジタル一辺倒だと、そーゆー“職人”が育たなくなるんだよ。

 コアなマニアではないので、チャイコフスキー1812年』の大砲ネタは知りませんでした。
 番組では「プロが調整しますから」と言っておられましたが、聴いた限り、あれって大砲のたびに一瞬、浮いてますよね針。
 気になって調べてみました。音溝の形状を考えると、そもそもあの箇所は針での再生不可能なんだそうですね物理的に。ただ、上級機だと横の溝に飛ばない、つまり音飛びしないってだけで。浮くのは防げない。
 そりゃ、オルトフォンが公式に抗議するわけだわ。再生機を壊す円盤なんて、かのCCCDみたいで。何とも恐ろしいレコード盤があったものです…………。
 いやアナログって面白いなあ(爆)。

 バロム1が好きだからこそ、ヨーヨーで悪と闘えたのかナンノ。アナログで聴く水木のアニキは良いなあやっぱり。最高だZ!
 たいやき→バロム1→ジャニス・イアン→さださん→999、って来ますか。しかも999の映画は観てないとか、思ってた以上に、やべー女だナンノ♪(もちろん褒め言葉です)

 レコード体験会ね。
 触ったことのない人には新鮮かつ怖い、でしょうかねえ。例えるなら、AT車しか触ったことない人に、MT車それも旧車を運転させるようなものかな。それを生放送でやるとは大胆な。
 テクニクスのDDプレーヤなら立ち上がりが俊足(メーカーの言い分では、LP再生時に定速到達まで 0.7秒、回転角度にして 180度。だったかな?)なので、止めた状態で位置決めした針を盤面に置いて(この際に、直接でなくアーム・リフターを操作すると着地がゆっくりで針も盤面も痛めない)。それからターンテーブルを起動させても、出だしがモッサリ音になったりせんのです。
 プロの現場のことは知りませんが。
 少なくとも家庭での使用に限っては、この方法でいけばアルバムの二曲目、三曲目とかでも頭出しで失敗しません。針先の挙動を確認してからボリュームを上げれば、針が音溝に落ちるブツッという音も出ませんし。

 いやまさか『クロスオーバーイレブン』の音がまた NHK-FM から流れるとは……。
 津嘉山さんの声が若い。高木達さんのスクリプト「もやしくん」も懐かしい。
 つか音源、保存されてたのな。あるんだったら、PC向けの圧縮データでいいから、販売してくれないかな。すべての回を聴きたいですよ。

 よりにもよって、この日に、クインシー・ジョーンズさんの訃報ですか……。
『Ai No Corrida』のタイトルは、大島渚監督『愛のコリーダ』から読みの音だけを取ったんですよね。内容は、まったく無関係。日本でクインシーと言えば、まずはこの曲ですね。で、次にはマイケル・ジャクソン『スリラー』の名プロデューサー。
 ちなみに、宮崎アニメの楽曲で一般層にも有名な久石譲さんのお名前は、クインシー・ジョーンズさんからもじったそうで。あれですね、江戸川乱歩みたいなものですね。それだけ凄いってことですよ、クインシー。
 R.I.P.

 にしても、なんで今回は、短かったんだ? 19時前に終わるなんてさ。
 そこだけが不満でございましたわ。(;^_^A