ああ、またしても……。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c22b444a440fc4cb297e8f188e548afd8f1a1c93
九十なら、いちおう大往生と言っていいかもしれませんが。
名脇役、個性派俳優、何なら怪優。二度と出ない役者さんのお一人でしょうね。
この人の役柄で一番、印象に残っているのは。
映画『獄門島』の冒頭、金田一耕助が島に渡る船を探して質問した松葉杖の復員兵ですね。
金「ああ、ここを真っ直ぐ行くんですね」
兵「いえ真っ直ぐ行くと海に落ちますがね。落ちる手前で曲がるんです」
の人。しかも、金田一が後ろ姿を見送ってると、いきなり杖抱えて駆け出すという。実はニセ傷痍軍人だったというオチ(戦後は、このテの喰い詰め者による物乞いがいっぱいあったらしい。あの水木しげるさんも一時期やってたそうな。水木サンは本物の傷痍ですけどね)。
だけでなく、実は実は事件の根幹に関わる地味ながら重要人物だった。
その前々作『犬神家の一族』では佐清の手形を調べた鑑識係でしたが、喋りが個性的なので記憶に残りますね。
『ウルトラマンタロウ』ラスト三話で、荒垣副隊長の中の人が油断で空けた穴を埋めるべく、唐突に赴任してきた二谷副隊長の中の人だとは、記事のコメントを拝見するまで気づきませんでした。
そうだったんかー。
地味なのに(何せ顔がよく見えない)存在感ありありなのとしては。
『帰ってきたウルトラマン』の伊吹隊長着任エピソードで、夜の町を徘徊してて最後は早朝の夢の島(埋め立てによるゴミ最終処分場)でフラフラしてたサンドイッチマン(お笑いじゃないよ。宣伝屋さんのことだよ)の役ですね。
やっぱり個性派だ。
合掌。