『ゴリせん ~パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師~ 4』
酒井大輔/ヤンマガKC
ついに、主人公が途中退場(海外へ旅立つ)して残ったレギュラーだけで話を廻す、なんて定番まで持ってきましたか。
どこまでも、お手本を目指してる。
この手法。ドラマだと、大人気の人を重要な役で第一話に出演させて視聴者を掴まえ、その後はギャラ節約のために、その大人気者演ずるキャラを海外に旅立たせ、いつ戻ってくるか判らん状態にして引っ張る、ってタチの悪いものなんですよね~。
この本では、ちゃんと海外でのゴリせんの話も併走させてくれているので親切です♪
前巻でヒロインしまくってた反動か、只野堂ちゃんの出番がありませんでしたね。
ゴミ分別のアバレーさんや、仕事のできるハンマーくんも、とんとご無沙汰。
淋しいなあ。
アシさんが入ったとのことで。
そのわりに、第三巻にも増して、絵がラフに……というか雑になってしまっているのは気になりました。
まあ、それもまた、この作品の味ではあるんですけどねいちおう。
でも何と言うか。
第一巻は、初心者マークの車がぎこちなくも丁寧に転がしている、という印象で。
第三、四巻あたりは、少し慣れてきた運転手が停止線で止まらなかったりウインカーを出さなかったり、というのと似た印象なんですよね。
ラフ絵でもいいけど、抑えるべきポイントだけは、きっちりしてほしいかな。
今のだと、人体のデッサンそのものから壊れてますから……。
本編と対照的に扉絵は丁寧だから、やっぱり慣れゆえの油断なのかなあ?