八朔、穂掛け、八專始め、一粒万倍日 (旧暦 葉月朔日)

 今さらのモデルナの提訴ですか。はー。
 あれ、計画的にやってますね。

 最初っからモデルナが特許侵害を主張しようものなら、ワクチン供給の妨害とすら受け取られかねない。
 なら、当面はファイザーとビオンテックに充分稼いでもらって、その稼ぎを横取りしようという算段と思われ。

 これは米国企業ならではのズルい特許権利用法ですな。
 思い出すのは、AFカメラに関する特許権で各社から大金巻き上げたハネウェル社の暴挙。あれも、「作らせない」ではなく「稼がせてから巻き上げる」やりかただった。ったく、ハネウェルの特許なんか無くても日本のAFカメラは完成してたっちゅーの。陪審員どもが莫迦揃いだからもう。

 基本、米国における特許の解釈は曖昧で広義になるので、受け取りかた次第で黒にも白にもなる。
 真実どうこうでなく、やり手の弁護士を雇ったほうが勝つという、どうにも正義の天秤が泣くような事情なのが何ともかんとも。