半夏生、博多祇園山笠 (旧暦 水無月四日)

 実は静かに静かに球の調達進行中。


 


 頭部にくびれのあるST管は、出力管では初めて手にします。
 350B 。
 もちろんオリジナルではなく現行品。U.K.企業のブランドですが、製造はたぶん中華。中華だから今も流通してるわけですね。

 350B は 6L6 の系統なので当然、6L6 もST管。
 Model7 には「GC」が付かない 6L6 は絶対に使わないよう取説にありますが、350B は使えるともあるのです。むしろ KT66 に近いのかもしれませんね、350B 。知らんけど。


 


 写真では上手く写せませんでしたが、この 350B はゲッタ(ガラスの内側を鏡状にしている部分。不純なガス成分を吸着して真空を維持するためなんだそうな)が下側にあるのが、真空管初心者のオイラには新鮮です。寸胴のGT管だと頭にありますからね、ゲッタ。
 いやホント、上から見下ろすとキラキラ違和感あって楽しい♪


 


 ST管という古い形状だと、「真空管は電球だ」という声にも納得がいくというものです。
 灯が入ると、なおのこと♪

 音に関しては、いつもどおり駄耳の感想ですが。
 これまでの出力管ほどの「おお」という気持ちは湧きませんでした。むしろ石のアンプを聴いているような?
 で、試しに 80年代の U.K.サウンドにすると「うわっ」となりました。凄く聴かせてくれる。
 たぶん、この型だけのことで、なおかつ私の耳だけのことだと思います。(;^_^A
 世間で言われる 350B の評価は「傍熱ビーム管なのに直熱三極管のような音」となっています。復刻と言えるこの品のカタログでも同様の表現があります。
 それを期待していたのが、いささか残念な結果となりました。
 が、洋楽に合うなら、それはそれで収穫です。見た目レトロなST管が 80年代洋楽にマッチなんて面白いものです。

 オリジナルの 350B も聴いてみたいところですが、オイラにゃ買えるわけありません。はい。