三隣亡、夏越し (旧暦 水無月二日)

 今夜の『ニュース23』で扱っていた「ルッキズム」とやら。

 パッと見、もっともらしい論調でしたが。
 それを討論(?)するメンツが、外見で採用された女子アナ、外見で売る女性アイドル、ぶっちゃけブ*な女性作家、ぶっちゃけ*スな女性大学教授。
 説得力ゼロです。
 美形ゆえに今の立場を勝ち取った人。そもそも仕事の内容に外見が関係ない人。ともに「おまゆう?」としか感じませんでした。

 唯一、評価できる発言は、アイドルの人が「自分も女子会で男性を外見だけで評価する側になる」と、己の矛盾を自覚していたことだけですね。

 でもさ。
 そんなご立派なことをおっしゃるなら、そもそも「自分の姿を人に見てもらう」仕事を選ぶべきではないですよね。少なくとも現段階での「着飾るアイドル」や「着飾る女子アナ」そのものをまずは自ら否定なさるべきでは?
 さらにアイドルさんについては、「スタッフから自分の外見しか誉めてもらえなかった」というのは、要するに歌も演技もトークも下手だったってことなんですから、むしろ実力不足を反省すべきトコでしょ。何を逆ギレしてるんですかね。
 一方で作家さんと教授さんには、「無責任な外野の雑音など気になさらず、本業に勤しんでください」としか言えません。実際、そうなんですから。一時期、作家にまで容姿を求める風潮がありましたが、最近は沈静化した感じもしますし。

 表に出る仕事と裏方の仕事とで、容姿の重要性が異なる。
 ごくごく当たり前のことだと思うのですが。
 それを否定しますか?
 不細工でもアイドルになれる社会にしろとでも? 寝言は寝てから言ってください。

 あーだこーだ言ったって、容姿の良し悪しなんて、時代時代で異なります。「平安美人」と「浮世絵美人」と今の美形を並べたら明々白々。
 と同時に、人間が動物である以上、外見も(主に異性に対する)評価の要素の一つであることは否定できるものでもないですよ。

 重要なのは、「見せる仕事」と「見せない仕事」で、ちゃんと人選を区別することなんじゃないでしょうか。
 外見が貧素なのにアイドルを目指すのが、そもそもまちがいです。「見せる」のではなく「魅せる」実力主義のオペラ歌手や演歌歌手になればいい。
 外見なんて関係ない現場に容姿を求める偉い人たちも、まちがってます。その曲がった根性を世論で叩きのめせばいい。

 オイラも外見バツな人ですから、そもそも外見重視の進路なんて考えませんでしたよ。ハナっから論外として扱ってました。
 それでいいんじゃないんですか?
 これは断じて差別ではありません。区別に過ぎないのです。虚弱体質や運痴がスポーツ選手になれないのと同じです。

 御高説を曰う暇に、まずはお化粧をやめてはいかがですかね。チークもリップもしないでスキンケアのみになさったらいい。時間とお金の節約にもなりますよ。
『ニュース23』の討論会(?)は終始ズレてましたね。つか、ニュース番組で女子会やんじゃねーよ。

 例えば、美男美女カップルが幸せになるとも限りませんし。
 私の身近を見ても、それなりの外見(汗)のご夫婦で円満なご家庭を築いておられるところなど、いっぱいあります。
ルッキズム」と騒ぎ立ててる連中こそ、外見重視の思想に囚われてるんじゃありませんかね。



 ちょっと関係しそうな記事をみっけ。

https://nazology.net/archives/111319