二時間SPが多いよなあ『何だコレ』は。
いやそれにしても。
今回、本編流れる前にほとんど“真相”が判っちまったですよ。
これ、視聴者に易しい構成にしたのか? それとも視聴者をナメきってるのか?
深夜の森に響く音が鳥の鳴き声だなんてモロ常識だし。
山肌を舐めるように走る光は、田中隊長も最初に「車のライトだろ」と言ってたとおり、オイラもそう思った。動きがまんまだもんな。
昼間の飛行物体が飛行機は基本中の基本。
あの刻印が製造工場の意味だとは判ったけど、砲弾の信管に金庫ダイヤルみたいな目盛りがあることは知らなかった。ここは完敗。
銀閣が漆塗りって……昔、教科書か資料集にあったぞ。その記述では「落ち目の義政では必要な量の銀を集められないから銀箔を諦めて漆に変更した」とありましたけどね。
ともかく銀閣に漆は常識だと思ってました。それを大発見みたくやられるとねぇ……。
出来たての漆塗りが月光を受けて銀色に光る。という新説は面白いと思います。が、それも、あの学者さんの自説に過ぎませんよね。“真相”とするには、さすがに時期尚早ではないかと。
実は銀閣は今でも月光で銀色が見られるんですよ。夜間だから一般客は見られませんけどね。
銀閣の庭園。あの枯山水が夕刻の閉園後に整備される際、砂に水を含ませて形を整える。で、その水を含んだばかりの枯山水に上ってきたばかりの月光が当たると……。
というのを昔、どこかの局でやってました(『NHKスペシャル』だったかもしれん。テレ東の『極める』だったかもしれん)。整備したての光る枯山水こそ、庭園を造った人の真意だと。
月待山を“銀”閣の根拠にするなら、こっちのほうが自然な気がしますけどね。
それにしても、いちおうは学説をいじるんですから、「金閣寺」「銀閣寺」って俗称は、やめません?
鹿苑寺の金閣、慈照寺の銀閣、ですよそれぞれ。
もっと厳格に言えば舎利殿(金閣)と観音殿(銀閣)ではありますが、ここまでやると一般的に伝わらないからなぁ。