『たそがれにまにあえば 赤井さしみ作品集』
赤井さしみ/ハルタコミックス
帯にもあるとおり「ショートショート」の短編集です。一話一話が本当に短い。
ほぼほぼ作者の感性だけで進めてますね。センスのある人は、これができるから羨ましい。
絵柄も馴染みやすいですし、オチも柔らかながら切れ味あって、好みの作品です。
ただなあ……全144頁で¥1,300(税別)ってのがなぁ。ハードカバーでなおかつ頁ごとに紙質を変えているという手間暇が価格に反映されるのは理解できます。でも、そこまでやるほどの作品集かな? と疑問に思うわけなのです。
私なら、という生意気な仮定ですが。芸術家思考で行くのなら。ハードカバーにせず、もっとサイズのでっかい版にしてカラー頁の色合いと細密さに拘るほうが、よかったんじゃないかな。まあ、それやると本屋の本棚で冷遇されるのが見えてますが(汗)。でも、この本は書店を探し歩いてもちぃとも見つからず(田舎限定だけどな……)、けっきょくポチったのですから、もっとデカくしても無問題な気もします。はい。