節分、不成就日 (旧暦 睦月三日)

 毎年、豆撒きについて思うこと。

 食べ物を地に投げる行為に罪悪感を憶えるのです。
 もったいない。
 と。

 昔、TVで観た、とある旧家の節分行事なんて。
 家長が大きな升に山盛りの大豆を持って座敷に構える。家の者が雨戸を開ける。すぐに家長が大声で「鬼は外」を連呼しつつ握った豆を次々と庭に投げる、というか叩きつける。で、即座に雨戸を閉めてしまう。
 観た限りでも、相当量の大豆が消費されてました。あれ全部、食べずに終わりですからねぇ……。

 米や小豆などなど聖なる食品をオニにぶつけて退治する、というのは、その時点で食べられなくなるのが引っかかるんですよね。
 なにせ故事によれば、夜道で出くわした魔物を豆で追い払い翌朝に現場を見に行くと血まみれの豆があった、なんてありますからね。もう喰えんだろそれ、と。

 もったいなくない、しかも効果のある豆撒きの方法ってありますかね。