藪入り、己巳 (旧暦 師走十四日)

 実態が判らない段階で、津波ではないが変則的に津波警報で対応した気象庁の姿勢は評価に値する。
 前例に縛られなかったからね。

 だがしかし。

 前夜19時に「多少の潮位の変化があるだろう」と発表。
 だけでなく「被害の心配はない」と言ってたよね。

 で、深夜になって警報と注意報。
 19時の発表で安心して就寝した人は、警報に気づかなかっただろう。
 安心して出漁して大波に遭遇した漁船もあったかもしれない。

 判らないのに、なぜ安心させるような発表をした?

 深夜に開かれた気象庁の会見は、↑の責任回避をすべく言い訳に終始していた。
 弁明だの何だのなんて後でやればいいのに。実に見苦しい。

 NHKと民放各位は、そんな無意味な会見をダラダラ流してた。取材陣の質問も「緊急時の今それ訊く?」レベル。ともに時間の無駄。
 テレ東だけが、会見の要約のみを報じ、太平洋側の津波到達時刻などの情報を重視してまとめていた。そして、その合間合間にしつこく避難を促してた。これが大正解。

 重ねて言うが。
 判らないのに希望的観測からくる安易な発表は無責任。
 これについては、きっちり責任を取ってもらいたい。

 判らないことは「判らない」と言えばいいのだ。
 安いプライドなんか捨てろ。
「想定外」を言い訳にするなっ!



 17日のことを考えますと、あえて神様が警鐘を鳴らしてくださったのかもなあ、と思えてなりません。