(旧暦 霜月十日)

 最も信頼できる人物が実は……というのは誰でもやりたくなるシチュ。『ビルド』でも、やってたし。
 でも、そのままやると何か負けた気がする。
 ってなところだったんでしょうね。『ビルド』でも捻ってたし。
 視聴者の期待を裏切ることなく、なおかつ司令官の名誉も守る。
 擬態得意のカメレオン怪人だから、この落とし処も予測の範囲内でしたけどね。
 ただ、本物の司令官……第一話で始末されてたのかあ。ヒロミっちには、きついだろうな。
 カリちゃん、あっさり諦めてスタンプをカメレオンに渡してたけど、さらなる策を仕込んでると思いたい。

 さくらは、これから大変だぞ。正体バレで学校生活がメチャクチャになりそうで。
 カウンセラーは怪人化しても基礎の部分でカラテガールに勝てなかったという(笑)。運痴が変身しても運痴レベルでしか強くなれない、という教訓ですな♪
 フリオがサラッと良い仕事した。敵ながら愛嬌あるんだよな、あのソンブレロ

 悪徳弁護士に「日本一のエゴイスト」と図星突かれて動揺する一輝をバイスが諭すのは、いい展開。
 バイスは悪魔だから、そもそもエゴ肯定派ですからね。
 つーか、我欲で悪事を働くエゴイスト犯罪者と、善意の暴走で結果的に迷惑かけることもあるエゴイストおせっかいと、比べるまでもない。

 デットマンズ側にも不穏な空気。
 カウンセラーと悪徳弁護士と偽司令官は、めでたく合格。幹部という名の生け贄に昇格。
 で、花嫁とは生け贄の同義語だった。
 アギレラ様は幼少時よりギフ様の花嫁として情操教育されてたようで。デッドマンズは規模も歴史も、そこそこあるんだな。
 まあ、悪魔崇拝において「花嫁=生け贄」は、よくある表現ではあるのですが。
 はっきりしないのは、アギレラ様を生け贄にするのが、デッドマンズとしての総意なのか、それとも方針変更していてオルテカはそれに従っているのか、あるいはオルテカが実権を奪っていたのか、そこがまだ判らない。アギレラ様だけでなく、フリオも蚊帳の外だったようですし。

 ともあれ、デッドマンズが一枚岩でないのは判った。
 フリオがアギレラ様を連れて逃走するフラグも立ったと思えるし。
 アギレラ様は教育がそうだっただけで、本質が悪ということではない。
 フリオはアギレラ様命ではあるが、そういう感情は悪のものとは異質。
 なので、この二人は心底からのデッドマンズとは言い難い。
 そもそもギフ様ってのが、まだよく判らないんですよね。悪魔そのものなのか魔術師とかなのか何なのか。
 その実態によっては、アギレラ様とフリオの意識も変わるでしょうし、オルテカたちの動向も変わるんだろうな。

 フェニックスはトップ不在。
 デッドマンズは内部分裂の予感。
 例年どおり、年内に一つの大きな区切りを付けてきそうですね。