三隣亡 (旧暦 神無月十九日)

 今日の『三昧』は、東京03

 ストーリは凄く練り込まれていると思います。
 扱うテーマも、目の付け処が良し。

 が。

 ラジオでやるには、テンポがイマイチじゃね?(レギュラー番組聴いてないから初めて知ったけど)
 ぶっちゃけダラダラしてますよ。

 この台本、どれもこれも舞台やTVでやったら受けることまちがいありませんが。
 言葉の積み重ねが丁寧すぎて、音声だけのラジオだと逆効果。はっきり言って、冗長だと思います。長台詞の捌きを演技力&発声力のみに「おんぶにだっこ」な印象も強い。特に声優さんの担当台詞に、それを強く感じました。
 ラジオに限っては、テキストをザックリ半分に削って圧縮して突っ走るほうが効果的じゃないかな。

 これ、自分が『スネークマンショー』を知ってるせいなのかなぁ。
 あれは余計な台詞を一切入れず、必要不可欠な台詞はガッツリ盛り重ねて、本当にメリハリとテンポがトントントンと素晴らしく、またネタが尖ってて秀逸でした。放送禁止ギリギリを綱渡りしてましたし。

 スネークマンショーとのコラボもしていたYMOの散開アルバム『サーヴィス』では、三宅裕司さん率いるスーパー・エキセントリック・シアターとのコラボになり、残念だったものです。
 いや、SETがダメというわけではないのですが。三宅さんには悪いけど、テンポがイマイチだったんですよねえ、あれも。面白いネタもありましたけどね。でも冗長な印象が拭えなかった。つか、そもそもが、SETは舞台芝居の集団ですし。
 前任がスネークマンショーだったのが気の毒だったかな三宅さん。

 逆にですが。
 特番だかで、TVでスネークマンショーを披露したときは、イマイチだったんですよね。演者たちの表情動作が、かえって邪魔になってた。「第三種接近遭遇」とか、絵面が超安っぽかったし(あのネタは音だけだからこそ意味のある台本だったからなー)。
 スネークマンショーが音声に特化したユニットだったからでしょうか。

 閑話休題

 どうしてもラジオで、じっくりとしたギャグをやるというのなら、古典落語レベルの序破急は欲しいところ。
 とは言え、落語も音声だけだとイマイチで、やっぱり噺家さんの所作や表情が必要なんですよね。

 ギャグってのは、ストーリ物とは違います。
 せっかくのアイデアを生かすも殺すもテンポ次第。
 大事ですねえ。



 今のご時世では、さすがに無理だとは思うけど。
スネークマンショー』の“猛毒三昧”とか、できないですかね~。