不成就日 (旧暦 長月九日、重陽)

 EPISODE 0


 これ、五十年分の締め括り、最終回じゃないですか。
 小林次元に対する最大級の、でっかい花束。
 じんわり来るなあ。

 今や警察の装備はドローンとポリマー製スマート銃。
 店に行けばチューハイだの発泡酒だの。
 味気ない時代に乗っかれない不器用なロマンチスト。それが次元という男。
 機械式時計や銀塩カメラ真空管にこだわる自分にも、カケラくらいは判る気がします。

 でもまあ。
 いくら道具が進化しても、それを使うのはけっきょく人。
 だからこそ、時代の波を乗り越えてルパンは走り続ける。
 ちょいと別れたけど、すぐに次元も追いつくことでしょう。

「その酒、独りで飲んだら承知しねえぞ」
 と言いながらも、ルパンと合流することなく物語は終わりました。

 マジで最終回だったなあ。
 やっぱり、コンバット・マグナムは最高の拳銃です!

 ちなみに、取っておきの酒のラベル「1971」は、アニメ第一期が始まった年。