上弦、一粒万倍日、三隣亡 (旧暦 長月八日)

 ジャガーさんジャガー星に帰還なさったとは。
 もう、あの勇姿を見られないのかと思うと淋しいですね。
 とは言え、ジャガー星からの宇宙中継とか……やっぱり無理かなぁ。

月曜から夜ふかし』で初めて知った人は、千葉のコスプレ芸人さん程度の認識なのでしょうが。
 実は、日本の音楽界に影響を与えた人でもあるのです。

 記憶が曖昧で、まちがっているかもですので、そこはご容赦を。
 テレ朝がやっていた『トゥナイト』だったと思うけど深夜番組の中で、野沢直子さんが市井の個性的な人々を取材するコーナーがあったように記憶しています。今で言う「激レアさん」とか「レベチさん」ですね。
 そこで紹介された中のお一人がジャガーさんだった。

 ミュージシャンだけど、納得のいく音楽活動をするため、まずは経済基盤を固めることを優先し経営者として成功。それによる充分な所得で好きにやるという、『迷宮ブラックカンパニー』の二ノ宮キンジみたいな考えかたをした人です。
 実際、仮の姿の業務でしっかり稼いでおられて、そのお金でローカル番組の枠を買い取って自身の音楽番組を制作・放送するというセルフ・プロデュースのスタイル。
 生活費を切り詰めて喰う物も喰わず臥薪嘗胆してでも音楽を続けるという一般的おしん的なプロセスと真逆のスタンスなんですよね。これがある意味で画期的だった。ジャガーさんは、音楽を続けるために他を犠牲にするルートを選ばなかった。
 だけでなく。音楽を目指す若い人たちを、仮の姿が経営する会社に雇い入れて支援する。所謂、音楽活動に理解のある雇用主という姿勢で接した。ジャガーさんのおかげでメジャーデビューした有名人も、けっこういるのです。

 ジャガー星出身を前面に押し出す前は、たしかミック・ジャガーのファンだと言っておられたような。
 その後、あのデーモン閣下とのコラボ(?)で、ジャガー星からジャガー号に乗って地球に来た、という話になったんですよね。
 あの頃はシャウト系だったように記憶してますが、『夜ふかし』で拝見した限りは語り系になってましたよね。ジャガー星の人は歳を取らないはずなので、少し体調的に下降線だっただけでしょう。それもあって帰還なさったのかな。
 これからもジャガー星から地球のことを温かく見守ってくださるのだと思います。