こっちは、ちくま文庫を選んだ。
月刊ガロに連載された作品です。
内容的には貸本版の「幽霊一家」から「顔の中の敵」までをリメイクしたものと言えます。
一部にキャスト変更や省略もありますが、大筋では同じルートを辿ってます。なので鬼太郎も目玉親父も悪い奴です(笑)。
これは単行本収録だけなのかもしれませんが。
鬼太郎が魂を抜かれてからのところが大幅にカットされています。
貸本版では、鬼太郎は夜叉に魂を抜かれて奴隷にされるのですが、この本では牛鬼に魂を抜かれた直後に、すぐ牛鬼と吸血鬼のバトルが始まります。けっきょく鬼太郎は奴隷として使われることがなかった。
ガロ連載仕様から単行本収録仕様にて、数十ページも少なくなっているそうなので、↑のあたりの素っ気なさも、そこに原因があるのかもですね。
連載時の状態での収録は、もう無理という話もあります。ガロの原稿に直接手を加えて少年マガジンの特別編に使ったそうで。
連載時のものが収録されている可能性があるとすれば、『水木しげる漫画大全集』でしょうかね。
されてるのかどうか知らないのですが。