(旧暦 文月朔日、虫払い)

 まさに戦国無双。くらいの感想しかないです。
 にわか剣士で実力体力不足のソフィアさん@カリバーに助け船を出す上條さんと富加宮パパ(の霊体?)は良かったですけどね。歴代カリバーの融合。
 あとは、お約束。『サクラ大戦』最終決戦みたいな「こいつは任せて、先に行け!」の連続で。
 飛羽真が作家として芽依が編集として仕事するのも今さらって感じで。原稿の束を置いとくだけでなく、闘い前夜にでも執筆してるらしい様子くらい描いてほしかった。





 TVSPに『PROJECT G4』まで!
 東映、太っ腹♪
 せっかくの勢いなので、バンダイに働きかけてイコン画の再販とか、どうですかね?

 尾室くんでも扱えるG3マイルド、そしてバーニングの暴走からの克服してのシャイニングはSPでだったんですね。すっかり忘れてました(汗)。
 あのカブトムシ、ゴ・ガドル・バに似すぎてません? 外見だけでなく動きとか掛け声とかも。

 で、劇場版は初見です。
 TV本編OPおよびTVSPの伏線回収でもあるエピソード。小沢管理官が封印したG4の設計図を自衛隊に盗まれての大騒動(盗み発覚の時点で、上同士で揉めないのが不思議だよ)。
 そもそも警察と軍の人材交流なんてロクなもんじゃありません。独裁国家とか軍警察のシステムでない限り、普通の議会制国家では警察と軍隊は不仲なのがデフォですからね。CIAとFBIが典型的。『アギト』の警察上層部は、あいかわらずバカ揃いで困る(総監を除く♪)。
 もしも北條刑事がG3ユニットに好意的だったら、自衛隊の目論みをたやすく看破、ナイスなアシストをしてくれたことでしょう。何せ奸計については北條刑事も得意分野ですし(笑)。
 細かなことを言うと、自衛隊の極秘研究施設でアンノウン事件が発生したんだから、警察官であるG3ユニットは敷地内にすら入れないと思う。門番も含めてほぼ全滅してたから立ち入れた、ということなら後日、自衛隊から警察に猛抗議が来るはず。リアルにやるなら、施設内で殺戮が進んでいるにも関わらず施設を閉鎖した部隊の指揮官あたりと、人命優先を主張する小沢さんが押し問答する絵面が欲しかったところ。
 ということで、G4が主軸ということもあって、実質的主役は氷川主任でしょう。アギトやギルスの闘いは前座試合ですね。
 肩たたき百円とか、ギルスがピッコロみたいだとか、パーツパーツも良いものを散りばめてて。
 悪役がまた良し。あの憎々しさは、無様な最期とも相まって満点・完璧です。
『アギト』で唯一、戦闘員がいたエピでもありますね。蟻だから群れて当然ということですね。さりげなく、女王蟻の声担当のお名前に……ああ、と。
 TV本編とリンクしつつも、劇場版を観ない視聴者がTVで置いてけぼりになることもない、という親切な構成は素晴らしいです。この次の『龍騎』劇場版も「最終話先行上映」というキャッチとは裏腹に、観たらより楽しめる、でも観なくても大丈夫、というものでしたからね。
 最近は、そーゆー気遣い忘れて映画のキャラを普通にいること前提でTVに登場させるからなぁ。こんな不親切よりは、『ファイズ』や『カブト』の劇場版みたくパラレル世界でやってくれるほうが、ずっといいですよ。

 ただ文句が一点。
 TVSPも劇場版も、アンノウンが無能力者にも容赦なく襲いかかるのは疑問符でしたね。
 発砲する刑事や自衛隊員はともかく非武装市民も手にかける、というのは……。
 悪役の最期については、転がってた拳銃でも拾って無駄な反撃したためにやられた、とかで解決するんだが。