源頼光の配下である四天王の一人、渡辺綱が鬼の腕を斬り落とした名刀・髭切、通称・鬼切丸は現在、北野天満宮にあるそうですが。
まあ、たぶん偽物と言うか、鬼を斬った刀とは別物でしょうね。
源氏由来の刀であることは確かなのでしょうが、伝説に合わせるべく後からあつらえた刀なのかもしれません。
土蜘蛛を退治した頼光の刀である蜘蛛切こと膝丸も現存するそうです。それも何振りか(笑)。
これらは、まちがいなく土蜘蛛を斬った刀ではなく、物語の裏付けにすべく作られたものと、物語に便乗して既成の刀の銘を改変したものと、まったくの贋作(ただし古刀には違いない)と、そんなあたりかな。
鬼切丸、蜘蛛切とも、実際に妖怪を斬った“本物”は、きっと闇に隠されたんでしょうね。
もしも表舞台に出てくるなら、それは天変地異の予兆かもしれません。
現代の鬼である病魔を斬る妖刀とか、誰か打ってくれないかなぁ。