初金比羅、十日恵比須、三隣亡 (旧暦 霜月廿七日)

 ミズキ隊員……もといっ編集長、今日で助かると思ってましたら、まさかの三話跨ぎとは。
 南極基地に引っ越した面々の中、バカの蓮はともかく、残り三人はいちおう疑問を抱いている様子で。だから、そこはもう少し自分の頭で考えようよ。自分で見聞きしたことを材料にしてサ。上の言いなりは正義でも何でもない。ただの駒だから。
 にしても、南極側の剣士が一人もいないな。ひょっとして南極基地そのものが、カリバーの言っていた敵だったりする?
 千年ぶりにアヴァロンから出たユーリが現代文明に歓喜するのは、倫太郎のあれこれに被るから、もうちょい工夫してほしかったですよ。演出の細やかさが無いんだよな『聖刃』は。
 冷徹に世界を守ることを優先するユーリと人助けを大切に考える飛羽真との対立は次回で解決する模様。あるいはユーリが、あえて冷酷な態度でもって、飛羽真を試しているのかもしれないけど。
 まあとにかくだ、予告編の副題でネタバレするの、やめようぜ。





 OPとEDの歌詞が二番に代わりましたね。
 伝説のトラウマ回なのだそうな。
「奴等は我々の感情を無視して殺戮を続ける」という一条さんの言葉は、第42号に限っては当たらない。
 なぜなら、他の未確認生命体と違い、第42号は“我々の感情”をもゲームの対象にしていたから。標的を死の恐怖で追い詰めるという手口は悪趣味以外の何ものでもない。「振り向くな」と言いながら通りすがりに狩っていくほうが、まだマシだよ。瞬殺される分、犠牲者は恐怖だけは憶えずに済むからね。
 だからこそ、五代も怒りに我を忘れて、第42号を“倒した”のではなく“殺した”のだと思う。倒すのではなく殺すためだからこそ、猛連打で反撃を封ずるだけでなく戦意も喪失させ、そこをゴウラムではねてダメージを与え、無言のまま変わった紫でメッタ斬りのメッタ突き。怒ってるんだけど冷静……と言うか冷酷に仕留めている。リントを恐怖で追い詰めていた第42号がクウガに恐怖して追い詰められるという皮肉。でも、仕置き人のようなカタルシスはカケラも無く、後味最悪の勝利。
 怒りが殺意になり、それが究極の強さとなる。が、それはもはや戦士と呼べるのかどうか。碑文が警告していたことでも、あるわけですね。
 まあともかく、ショッカー怪人も相手の怖がる様子を楽しむ感じは無きにしもあらずだったけど、第42号は桁違いに邪悪ですよ。五代が普段以上に怒るのも無理ないです。
 で、一方で第0号が同族殺し? 意味判んね。
 桜子さんの携帯ストラップって勾玉だったんだ。いいな、あれ。使ってる石は何なんだろ?